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淫らに舞い堕ちる花びら 宮澤舞凪
第5章 見られて

競泳をしていても、こんな視線が集まることはありませんでした。中学生の競泳の競技大会などの観覧者は、大会関係者か家族、スイミングスクール関係者くらいのもの。競泳用のある意味、際どい競泳水着でも恥ずかしくはありませんでした。当然、競泳水着で一般のプールに行けば、恥ずかしい思いをするでしょうが、みんな同じような競泳水着を着て大会に参加しているので恥ずかしいということはありませんでした。一度、中学校の水泳の授業のときに間違えて競泳水着を持って行ってしまって、仕方なく着て泳いだ時は、男子の視線を集めてしまい、恥ずかしかったことはあった舞凪ですが、それ以来、そんなこともありませんでした。学校指定の水着であれば、恥ずかしいことはまったくなかったのです。
それが、競泳水着を着ているわけでもなく、ちゃんとした服装をしていて、視線が集まるということが、こんなに恥ずかしいとは舞凪も思いもしませんでした。あのオジサンみたいに触ってくるわけでも、声を掛けてくるわけでもありません。ただ、視線が服の上からねっとりと這いまわるだけ。それなのに、気持ち悪いことは、同程度か、それ以上でした。何より不気味さは、あのオジサン以上でした。あのオジサンは、一人。周囲で舞凪を見る男の人数は、両手両足で数え切れないほど。
同じ車両には座っている人を中心に70人ほど。そのうちの20人以上が舞凪を見る状況。三分の一程度の視線が集まるのは異常でした。しかも、その男たちの表情も気持ち悪さを助長していました。舞凪と視線が合うと、ニヤッと笑う男もいました。また、意味ありげに頷く男。反応はいろいろでしたが、舞凪を意識していることは間違いありませんでした。
この人たちがあのオジサンが路線バスでしたように、つり革を持ちながら、触りに近寄ってきたらと、想像するだけで、不安になる舞凪。と、同時に、そんなことになったら、どうしようと思うと恐怖感も湧いてきた舞凪。
あのオジサンのように乳房を掴み、ブラジャーの中に指を入れてきて、乳首を擦られたらと思うだけで不安と恐怖感がありました。しかも、あのオジサンのように一人では済まないかもしれないということが、さらに不安と恐怖感を高めました。と、同時に、なぜか、乳首に触られたわけでもないのに、変な感覚がありました。
それが、競泳水着を着ているわけでもなく、ちゃんとした服装をしていて、視線が集まるということが、こんなに恥ずかしいとは舞凪も思いもしませんでした。あのオジサンみたいに触ってくるわけでも、声を掛けてくるわけでもありません。ただ、視線が服の上からねっとりと這いまわるだけ。それなのに、気持ち悪いことは、同程度か、それ以上でした。何より不気味さは、あのオジサン以上でした。あのオジサンは、一人。周囲で舞凪を見る男の人数は、両手両足で数え切れないほど。
同じ車両には座っている人を中心に70人ほど。そのうちの20人以上が舞凪を見る状況。三分の一程度の視線が集まるのは異常でした。しかも、その男たちの表情も気持ち悪さを助長していました。舞凪と視線が合うと、ニヤッと笑う男もいました。また、意味ありげに頷く男。反応はいろいろでしたが、舞凪を意識していることは間違いありませんでした。
この人たちがあのオジサンが路線バスでしたように、つり革を持ちながら、触りに近寄ってきたらと、想像するだけで、不安になる舞凪。と、同時に、そんなことになったら、どうしようと思うと恐怖感も湧いてきた舞凪。
あのオジサンのように乳房を掴み、ブラジャーの中に指を入れてきて、乳首を擦られたらと思うだけで不安と恐怖感がありました。しかも、あのオジサンのように一人では済まないかもしれないということが、さらに不安と恐怖感を高めました。と、同時に、なぜか、乳首に触られたわけでもないのに、変な感覚がありました。

