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淫らに舞い堕ちる花びら 宮澤舞凪
第2章 蘇る記憶
そして、そのパトロールカーの向こうには、お父さんとお母さんの姿があった。そう、LINEで連絡した内容を見て、お母さんは警察に通報したのだった。警察官から

「調書を作るので、協力をお願いします。証拠は揃っていますので、少し待っていただいて、書類に署名していただくだけで終わりますから」

と、説明を受けた舞凪と舞凪の母。

「大丈夫?」

母が舞凪に声を掛けた。泣きそうになりながら、頷く舞凪。

「こ、こわかった」

それだけを応えるのが精一杯という感じの舞凪。バスで舞凪の後方に立っていて、オジサンを逮捕した若い男性が、

「ごめんな。逮捕するには、証拠が必要だった。だから、すぐに捕まえられなくて」

と、謝って来た。そう、もっと早く捕まえてくれたら、嫌な思いをしなくて済んだのに、舞凪は思っていた。その思いをわかっている様子で、謝る若い男性。スーツ姿がパリッとしていて、如何にもエリートサラリーマンという感じだけど、違った。

「動画確認できました」

別の男性がその若い刑事に伝えると、

「申し訳ないが、書類に、お母様とお嬢さん、二人の署名をお願いします」

と、書類へ名前を書くように求める刑事。童顔で、二十歳過ぎくらいにしか見えないけど、多分、三十路くらいの刑事が言った。舞凪も舞凪の母も署名して、刑事に書類を渡した。舞凪がオジサンを初めて見たときから、この時までの出来事を話すと、メモを取る刑事。

「付き纏いと、痴漢行為ですね」

確認する感じで話す刑事。少し離れたところでは、

「中学生に付き纏って痴漢するなんて、とんだロリコンだ」

「って、言っても、あれ、中学生っていう体型か。グラビアアイドルだぜ」

と、20歳代の男性の野次馬同士が話している声がした。

「え、中学生なんだ」

ビックリするような声が聞こえてきた。他にも、

「あんないやらしいカラダしていたら、ジジイも燃えるぜ」

と、言っている男性の声が聞こえてきて、舞凪は困惑した。いやらしいカラダ?そんな風に見られていることがショックだった舞凪。
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