パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第39章 全裸のピアニスト

学校から帰宅すると玄関が施錠されていて留守で誰も居なかった。

鍵を開けて家に入り、汚れたユニフォームを洗濯機に投げ込む。

冷蔵庫で冷えた麦茶を飲んでいると玄関からガラガラと音がした。

「ただいまー」

梨果さんが買い物袋を両手に持って台所にやってきた。

「友也、早かったんだな。」

父も一緒だったらしい。

「おかえり。」

「友也くん食材冷蔵庫に入れるの手伝って。」

「はいはい。」

何となく家庭内での自分の地位が梨果さんより低い気がする……
昨日で家庭内ヒエラルキーは決定してしまったみたいだ。

(まぁ、裸見ただけで射精するという情けない姿を見せちゃったからな……)

「よし！おわりっ」

手をパンパンと払う梨果さん。

(こういう一挙手一投足がいちいち可愛いな。)

食材の収納を終えると梨果さんは自分の部屋へ上がって行った。


「おじさん！ピアノ今日来たの？！嬉しい！」

……と思ったら梨果さんがそう言いながらすぐ降りてきた。

梨果さんの実家のピアノが今日ウチに運ばれたみたいだった。

「わーい。おじさん一緒に来て来て。」

父は梨果さんに手を引かれ二階に上がって行った。

「……シャワーでも浴びるかな。」

俺はシャワーを浴びに浴室に入った。

(はぁ……なんで父さんなんだろ……まあさすがに毎日一緒に風呂に入っちゃくれないかー…)

頭を洗いながらそんなことを考えていた。