この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
臨時ヌードモデル~梨果14歳の一年~
第50章 真田美幸

「おまたせー」
梨果が紅茶をいれてくれた。
美月さんがくれた菓子折りはクッキーだった。
「いただきます。」
「……」
女子中学生3人と中年男、辛うじて人類という共通点だけのかけ離れた生き物とのお茶会だった。
ガラガラガラ
また玄関の戸の音だ。今度は誰だろう。
「あれ?靴がたくさんあるね……」
「本当だ。」
「ただいまー……って大勢おる!」
友也だった。その隣には……えーと。
「角山奏音です。またおじゃまします。」
「やあ、奏音さんいらっしゃい。」
「お父様、昨日あの時お怪我されたんですって?」
「え?お父様?……そんな大した怪我じゃないですよ。」
中学生離れした美人な奏音に思わず敬語になる。ヴァイオリンらしきケースを担いでいた。
「いまお茶を煎れてお菓子をいただいていたの。ふたりの分もいれるから座って。」
「ありかとう梨果さん。……父さん怪我の具合はどう?」
「まだ少し痛むね。」
「てか存在が浮きまくってるね……」
「ほっとけ。」
「美幸さん、久し振り。」
「友也くんこんにちは。」
「……誰?あの美人。」
奏音が友也にこっそり訊ねる。
「梨果さんの小学校時代からの友達で美幸さん。」
「真田美幸といいます。よろしくお願いします。」
「あ、はじめまして。角山奏音といいます。」
「美幸ちゃん、簡単に言うと小さい方が美月で大きい方が奏音ね。」
「こら梨果。だから親友を大小で語るなー」
奏音が梨果に突っ込んだ。
「あははは。」
中学生たちは和気あいあいと馴染んでいたが、中年男の私は何かと彼女らに“いじられ”て疲労がかさむばかりだった。
梨果が紅茶をいれてくれた。
美月さんがくれた菓子折りはクッキーだった。
「いただきます。」
「……」
女子中学生3人と中年男、辛うじて人類という共通点だけのかけ離れた生き物とのお茶会だった。
ガラガラガラ
また玄関の戸の音だ。今度は誰だろう。
「あれ?靴がたくさんあるね……」
「本当だ。」
「ただいまー……って大勢おる!」
友也だった。その隣には……えーと。
「角山奏音です。またおじゃまします。」
「やあ、奏音さんいらっしゃい。」
「お父様、昨日あの時お怪我されたんですって?」
「え?お父様?……そんな大した怪我じゃないですよ。」
中学生離れした美人な奏音に思わず敬語になる。ヴァイオリンらしきケースを担いでいた。
「いまお茶を煎れてお菓子をいただいていたの。ふたりの分もいれるから座って。」
「ありかとう梨果さん。……父さん怪我の具合はどう?」
「まだ少し痛むね。」
「てか存在が浮きまくってるね……」
「ほっとけ。」
「美幸さん、久し振り。」
「友也くんこんにちは。」
「……誰?あの美人。」
奏音が友也にこっそり訊ねる。
「梨果さんの小学校時代からの友達で美幸さん。」
「真田美幸といいます。よろしくお願いします。」
「あ、はじめまして。角山奏音といいます。」
「美幸ちゃん、簡単に言うと小さい方が美月で大きい方が奏音ね。」
「こら梨果。だから親友を大小で語るなー」
奏音が梨果に突っ込んだ。
「あははは。」
中学生たちは和気あいあいと馴染んでいたが、中年男の私は何かと彼女らに“いじられ”て疲労がかさむばかりだった。

