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わたしの昼下がり
第2章 オトナの付き合い
 今日はゴミの回収日。奥さま連中の井戸端会議が始まりました。同じ棟の□田さんと△本さん。それぞれわたしより少し年上。

 「…あ、そうそう、昨日、セールスマンが来ましたわよね?」

 □田さんが話題を変えます。□田さんが思い出したような素振りで切り出す話は、彼女がいちばんしゃべりたいこと。

 「セールスマン? うちには来なかったわ。お宅は?」

 △本さんは怪訝そうな貌。わたしも話を合わせます。

 「はい…うちも、来ませんでした」

 「あらそうなの? 2時過ぎくらいにテレビ見てたら。なかなかいい感じの男だったんだけど」
 「そうなの? 残念ね。なんでうちには来なかったのかしら」
 「そう…ですよね…」

 △本さんもわたしもその男に会っていないとわかって、□田さんは話を盛り上げにかかります。

 「うちに上げちゃおうかしら…なんちょっとだけて思っちゃったわ」
 「わぁ…やだ…。奥さんったら」

 △本さんが大げさに驚きます。もっといろいろお喋りしてよと促すように。

 「ちょっとだけよ、ちょっとだけ」
 「それでどうしたの? まさか家に上げちゃったの?」
 「上げちゃおうかなぁ、って思ったら、急に引き上げていっちゃった」
 「なぁんだ。なんのセールスだったの?」
 「いろいろ扱ってるって言ってたけど、お客さんの買い物の代行みたいなことをしているから、何か買いにくいものがあれば何でもおっしゃってくださいって言ってたわ」
 「『買いにくいもの』をかわりに買ってきてくれるってこと?」

 一瞬、微妙な雰囲気が漂います。

 「なにかお願いしたの?」
 「お願いしようかな…って思案していたら『また伺いますので今日はご案内だけで』って引き上げていっちゃった。てっきりあれからお宅にも顔を出したんじゃないかと思ってたのだけど」

 △本さんとわたしは顔を見合わせます。

 「来なかったわよ。ねえ?」
 「はい…」

 △本さんが話をまとめにかかります。
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