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テレクラ
第10章 第十話
 「エリカさんって、どんな字」ラブホでまず訊いた。
 「絵画の絵に果物の梨にお花の花です」頭でかんがえる。絵梨花だ。
 「きれいな名前だね。名前負けしてない。」顔を真っ赤にして首を傾げる絵梨花に。「高校生の転校ってむずかしいはちがうか。めずらしくない」
 「そうですね。でも事情がありまして」絵梨花は、そういって室内にアーモンド形の瞳をキョロキョロさせている。
 「緊張してる」
 「はい」返事の際は原田の眼を見ている。気が付いた。車の助手席でもそうだったが今も絵梨花は会話をするときは眼を見て話すが会話は続いているが嚙みあっていない。

 「ワタシからも訊いていいですか」
 「ぜんぜんいいよ。なんでも訊いて」
 「処女の相手をしてください。ワタシはそういいました。こいつ頭がおかしいのか。キモとか思いませんでした」
 「すこしは思ったけど、でも逆に処女だから、いくらくれますか。そういわれたら逢ってない。もちろんお金を払いたくないからでもないよ」なんでですか。絵梨花の顔に書いてある。「はじめてはお金をもらった人。一生付きまとうよ。もちろんはじめてがテレクラでしりあった人。それもつきまとうけど。それは出会いだろ」
 「ヤバい」絵梨花は自らを抱きしめるようにして。「それは、あとで後悔しますよね」ヤバいといわれて原田はうれしかった。原田世代だとヤバいはピンチや危機だが。いつのまにかヤバいはチャンス。もしくはいいことがあったときに使う言葉になっている。

 「今日。英雄さんに逢えなかったら、またテレクラに電話してました。でもホントに昨日もいったけど。あの日以来テレクラには電話してません」
 「こんなおじさんより。もっといい人いるかもしれないよ」
 「いい人か。それの基準ってなんなんでしょうね。例えばワタシは英雄さんがいい人と思いました。でもふつうなら、同級生や先輩とかになりますよね。でもワタシは女子高だからか、そういう人いないんでテレクラで、ほかの人が訊いたら変かもしれないけど。それが普通なんです。ごめんなさい。なにいってるかわかりませんよね。」
 「カレシは」
 「いません」返事が早い。
 「今まで」
 「はい。仮に共学だったとして、おなじ学校に通っててキスとかエッチとか。そういうのして、いっしょに勉強をする。なんか現実味がないというか。はい」この娘は痛い娘ではないようだ。
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