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テレクラ
第9章 第九話

ラブホの駐車場に車を停める。原田は助手席のエリカを見た。不安そうで眼が泳いでいる。
「やめとくか」
「あの、昨日話しましたよね。ワタシは処女を卒業したい。それはホントです。でも部屋にはいっていきなりはいやです。」これが振りなら、いきなりしろだ。とんでもないことをいわれた気がする。
「ここで話すか」
「いや。ワタシ、本気で英雄さんとしりあえたの運命だと思ってます。英雄さん以外に、こんな言い方失礼ですけどテレクラで話した人と連絡先交換したことないし、この人と逢いたいな。その前にこの人とまたお話しできたらいいな。そういう人いませんでした」エリカはそういってシートベルトを外す。ふたりは下車してラブホテルにはいった。後部座席から原田がキャリーバックとでかいボストンバックをだそうとしたら着替えはこっちっですといわれた。
「これは」空いてる部屋のパネルは灯っている。空いてない部屋は消えている。
「この明るい部屋が空いているんだ」でかいボストンバックを担いだ原田はいう。
「えらべるんだ。この部屋可愛くないですか」エリカが指指したのは西洋風の部屋。
「いいよ」
「いいですか」エリカがボタンを押した。四階の406号室。ふたりはエレベーターに乗る。でかいボストンバックを担いだ原田の手にエリカの手の感触。手を握られた。汗ばんでいたが気にならない。上昇するエレベーター。すぐにチンと音がして扉が開いた。406号室は一番奥の部屋だった。406号室の看板が点灯している。原田がカードキーで開けた。いい匂いががした。はいると右側に扉がある、バスルームとトイレだろう。中央の廊下を進む。二十畳ほどの部屋にキングサイズのベット。二人かけのソファーもある。その対面には50インチのテレビが壁に掛かっていた。
「すごい。こんな部屋に住みたい」エリカがそういうのを訊きながら原田はソファーに腰掛ける。絵梨花は迷いもせず隣に腰掛け室内を見渡して。「夏休み明けの二学期から転校するんです」
「そうなの」なんの話をしてるんだ。そう思ったが。「今日上京したのはそれと関係あるの」
「はい」
「詳しく訊いていい」エリカが頷いた。
なんの話をされているのかはわからない。けどエリカは、その訳のわからない話を自分から話してくれるようだ。
「やめとくか」
「あの、昨日話しましたよね。ワタシは処女を卒業したい。それはホントです。でも部屋にはいっていきなりはいやです。」これが振りなら、いきなりしろだ。とんでもないことをいわれた気がする。
「ここで話すか」
「いや。ワタシ、本気で英雄さんとしりあえたの運命だと思ってます。英雄さん以外に、こんな言い方失礼ですけどテレクラで話した人と連絡先交換したことないし、この人と逢いたいな。その前にこの人とまたお話しできたらいいな。そういう人いませんでした」エリカはそういってシートベルトを外す。ふたりは下車してラブホテルにはいった。後部座席から原田がキャリーバックとでかいボストンバックをだそうとしたら着替えはこっちっですといわれた。
「これは」空いてる部屋のパネルは灯っている。空いてない部屋は消えている。
「この明るい部屋が空いているんだ」でかいボストンバックを担いだ原田はいう。
「えらべるんだ。この部屋可愛くないですか」エリカが指指したのは西洋風の部屋。
「いいよ」
「いいですか」エリカがボタンを押した。四階の406号室。ふたりはエレベーターに乗る。でかいボストンバックを担いだ原田の手にエリカの手の感触。手を握られた。汗ばんでいたが気にならない。上昇するエレベーター。すぐにチンと音がして扉が開いた。406号室は一番奥の部屋だった。406号室の看板が点灯している。原田がカードキーで開けた。いい匂いががした。はいると右側に扉がある、バスルームとトイレだろう。中央の廊下を進む。二十畳ほどの部屋にキングサイズのベット。二人かけのソファーもある。その対面には50インチのテレビが壁に掛かっていた。
「すごい。こんな部屋に住みたい」エリカがそういうのを訊きながら原田はソファーに腰掛ける。絵梨花は迷いもせず隣に腰掛け室内を見渡して。「夏休み明けの二学期から転校するんです」
「そうなの」なんの話をしてるんだ。そう思ったが。「今日上京したのはそれと関係あるの」
「はい」
「詳しく訊いていい」エリカが頷いた。
なんの話をされているのかはわからない。けどエリカは、その訳のわからない話を自分から話してくれるようだ。

