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テレクラ
第5章 第五話
 「へんな話していいですか」会話は途切れない。電話は終わらない。「ヒデオさんは処女とエッチしたことありますか」確かにへんな話だ。
 「あるよ。もう二十年以上前だけどね」なんでもないように答える。
 「テレクラでしりあって」
 「それもある」
 「そのあと付き合うんですか」
 「微妙かな。テレクラで逢った娘とは続かないんだ」
 「なんでですか」
 「テレクラではじめて逢った人がいい人だった。しばらく関係は続くけど、もしかしたらもっといい人がいるかもしれない。それでちがう人を探す。ひどい人と逢った娘もそんな感じでやっといい人と巡り逢えた。でも、もっといい人がいるかもしれない。もっといい人、この人よりいい人。そうなるみたいだね。男女限らずいい人は個人差があるからよくわからないけど」
 「処女でも痛くならないエッチってヒデオさんはできますか」いきなりの話題の変化にずっこけそうになったが。
 「しないでやめること。それなら痛くない」
 「どういうことですか」
 「痛いのは今だけ、すぐに気もちよくなるから。がまんして。じゃなくて。相手が痛がったら無理に挿れない。抜く。やめる。なら処女でも痛くないだろ」
 「それだったら、いつまでも処女卒業できないんじゃ」
 「セックスはふたりでする。ここは我慢してくれ。ここは我慢しなきゃ。何回もそんなことが続くと自然とそうなるんだ。自分だけが気もちよくなりたい。そんな相手なら、いつまでも痛いだけだ」
 「明日、絶対逢いたいです」
 「エリカさんは処女なんだ」
 「そうです」まったく躊躇のない即答。さらに。「処女卒業したいです」すごいことをいっている。迷いはないようだ。
 「いいのか」明日処女を卒業するということだ。まだ逢ってもいない。
 「ヒデオさんいいましたよね。今日電話で話した人もいたけど金銭ありきでって、それはぜんぶ断ったって、ワタシもテレクラで話した人がお小遣いいくらあげるから逢おうって。みんなお金の話をするんです。それはちがうんだけどっていっても。ヒデオさんいいましたよね。二十年以上前はエッチに興味がある娘と金銭のやりとりなしで逢っていたって。だからワタシ、あれから毎日電話しました。テレクラにヒデオさんがいないか。いませんでしたね。いたらこの嘘つきっていいたかったです」

 明日五時前には、かならず五反田にいたら逢えると確信した。
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