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テレクラ
第7章 第七話
 「ちょっとあれなんで、こっちに」今の騒ぎで周囲の何人かこちらを見ていた。エリカはキャリーバックとでかいボストンバックを地面に置いていた。原田は、そのふたつを手に取り。「車で来てるから」といって、コインパーキングに向かって歩き出す。
 「ありがとうございます」
 「あの人しりあいじゃないよね」
 「ちがいます。ワタシの荷物を見て家出でしょ。泊まるところないなら任せとけっていわれて」

 原田もキャリーバックとでかいボストンバックを見て家出をしてきたのかと思っていた。それにしてもおもしろいなと思う。エリカに声をかけていたのは水商売をしてるようなイケメンで若い男だった。ぐうぜん助けたのがテレクラでしりあった中年おやじ。エリカは若いイケメンではなく中年おやじにを選んだことになる。

 「そうか、すぐぞこに車停めてるから」
 「すぐわかりました。」原田が首を傾げると。「おぃ、嫌がってるだろ。やめろよって訊いて、あっ、ヒデオさんだ。この人はって。」さっきの危機はなかったかのような物言い。
 「ぼこぼこにされなくてよかったよ」なので原田も冗談で返した。
 「なんか運命感じませんかワタシたち」エリカはクスりともしないが。ワタシたちがいい。
 「そうか」原田は照れて、そっけない返事をするが。
 「たまたまお仕事でヒデオさんがはじめて来た町にワタシが住んでて、それでしりあいましたよね。」エリカはその出会いがテレクラとはいわないがどうでもいい。「それで今日、こんな形でしりあいました、なんかすごくないですか。ヤバいですよね」ヤバいもいい。原田の世代だとヤバいはそのとおりピンチでしかないが最近のヤバいはチャンスやいいこととして使う言葉になっている。
 
 「おっ、そこの駐車場の黒い車」原田は指を指す。
 「ドライブしたいです。いいですか」はにかんだエリカ。
 「ぜんぜん。いいよ。車に酔わない」
 「だいじょうぶです」

 原田はエリカのキャリーバックとでかいボストンバックをトランクではなく後部座席に置き会計を済ませて運転席に座る。エリカは迷いもせず助手席に座った。車を動かす前にいった。

 「今日はどこに泊まるの」友達の所か親戚の人の家。上京した理由がわからない。
 「それは」シートベルトをしたエリカが項垂れたまま。「ラブホに連れて行ってください」原田はなにもいわず車を走らせた。
 
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