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愛の笛
第10章 レセプション

「アイラブユー」

サーシャはにっこりと微笑んで草薙にキスをした。

「とても気持ちよかったよ」

彼女もウンウンとうなづき、満足した表情でベッドを抜け出すと、自分の部屋に戻っていった。

サーシャとの激しいセックスに眠気が襲ってくる。
眠りに落ちかけた頃に、再びドアが開いて部屋に入ってくる気配がする。

「サーシャ、もうダメだよ、少し眠らせてくれよ」

そのように断ったのに、日本語が通じなかったのかベッドに潜り込んでくる気配がする。

「ノーノー、グッドナイト」

もう寝させてくれと隣にまとわりついてくる気配から逃れようと背を向けて拒絶の気持ちを表した。
なのに、おねだりするように草薙の尻を撫で回してくる。

「もうダメだってば!」

払い除けようと尻を撫で回す手をガッと掴んでハッ!?と気づく。
掴んだ手は先ほどまで愛し合った若くて瑞々しい手触りではなかったからだ。

「えっ?」

寝返りを打って、その手の正体を知って草薙は愕然とした。
ベッドに忍び込んできたのは、先ほどまで愛し合ったサーシャではなく、彼女の祖母であるベロニカだったからである。

「なんで?」

驚く草薙の顔を見て、妖しげな表情を浮かべてニンマリと微笑むベロニカ。

ずいぶんと激しいセックスをしていたわね

聞き取りにくい英語だったが、確かに彼女はそのように言った。

やはり、サーシャの大きなあえぎ声は、しっかりと別室にまで届いていたのである。
孫娘が男とセックスをしているのを知って、祖母のベロニカもハアハアと欲情していた。

『まさか…笛の音を彼女も別室から聴いていた?』

そう思うと全てが合点した。

「アイム セックスレス…」

かなり年齢差の夫婦だと思っていた。まだ還暦過ぎのベロニカに対して旦那の方は80を越えているようだったから夫婦の営みなどとっくに絶えていたのだろう。

笛の音を聴かされて悶々としてきたところに
孫娘と日本から来た若者との情事を知ってベロニカの欲情が燃え盛り、我慢できずに夜這いにやって来たというところだろう。

「ファックミー…」

サーシャとおまんこした余韻の残るヌルヌルのペニスが欲しいと、ベロニカの手はペニスをシコシコし始めた。

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