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愛の笛
第11章 葉子との再会

「通訳だろうが、立派な仕事だよ
俺なんて穴を掘るしか能のない男だし」

「いいえ、草薙くんだって立派よ
日本と他国の架け橋になってくれているんだもの…」

葉子はそう言いながら、さりげなく草薙の二の腕にタッチした。

「それに…ずいぶんと体格が良くなったわ」

「重機がないものでね、頼れるのは自分達の体力だけだから」

「その点は本当に申し訳なかったわ…
こちらとしては重機の一つや二つはあるだろうと予測していたの」

「で…その重機はなんとかなりそうかい?」

「明日の会談しだいね…
おそらくショベルカーぐらいなら調達出来るとは思っているけれど…」

「ところで、今夜の寝床は確保したかい?」

「安心して、輸送機の中に簡易ベッドがあるからそこに寝ることになっているの」

おっさんたちに混じって女一人で?

「危なっかしいなあ…
インテリのおっさんこそ一皮むけたら性欲の塊だからなあ…」

図星ね…
葉子は草薙の一言で局長にいいように遊ばれている自分の体を呪った。
もしかしたら、酔っぱらって寝込んだところを襲われるかもしれない。
そんな不安が顔に出てしまったのだろう。

「良かったら俺のベッドを使いなよ
ちゃんとした個室だし、内側から鍵も掛けられるから安心だろ?」

「そんなことを言っても…
あなたは?あなたはどこで寝るつもりなの?」

「俺なら大丈夫、懇意にしてもらってる村民がいるから泊めてもらうさ」

草薙の頭にサーシャとビアンカの顔が思い浮かんだ。
泊めて欲しいとお願いすれば、喜んで泊めてくれるだろう。
せっかく葉子がすぐそばにいるのに手を出せないのは辛いけど、
彩佳が俺とデキてると皆に言いふらしていたのだから、今さら「やっぱりお前が一番好きだ」なんて口説けるはずもなかった。

「それじゃあ…お言葉に甘えようかしら」

葉子は再会してから初めて柔和な笑顔を見せた。

「私、外交団のリーダーに許可をもらってくるわね」

そう言うと葉子は小走りに宴会の場に戻って行く。
その揺れるヒップを見て、例の笛の力を借りてなし崩しにセックスしてやろうかと邪(よこしま)な考えもよぎったが、
今夜は久々にサーシャとビアンカの母娘どんぶりで楽しむ事にするかと例の笛を封印することにした。

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