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愛の笛
第11章 葉子との再会

訪問団のリーダーに草薙のベッドを借りる事を伝えると、
「本当に一人で?」と彼の頭の中ではいかがわしい事を連想していたのか渋い顔をしたが「まあ、ちゃんとしたベッドで寝た方が肌艶も良くなるだろうし、明日の会談で相手側に好印象を与えられるかもしれないな」と了承してくれた。

草薙に了解を取り付けたと伝えると、
早速、彼は自室に葉子を招き入れた。

「いいかい?寝る時はちゃんと鍵をかけるんだよ」

そう言うと、一緒に寝てくれるかもしれないと淡い期待をしていた葉子を置いて草薙はさっさと部屋を出ていった。

『やはり彼の心の中には彩佳しかいないのね…
ヨリを戻せるかもなんて考えていた私がバカだったわ…』

着衣を乱暴に脱ぎ捨てて、ランジェリー姿になると、そのまま草薙のベッドに潜り込んだ。

うつ伏せになって枕に顔を埋めると、男の体臭が鼻腔に忍び込んでくる。
『ああ…草薙くんの香りだわ…』
枕に顔を埋めたまま、深く深呼吸すると草薙に抱かれている気分になる。
『あの人、女に不自由していないのかしら?』
もしかして、夜になるとこのベッドで勃起したペニスを一人でシコシコして慰めているんじゃないかしら?
そんなことを想像するとなんだからムラムラしてくる。

たまらずに葉子は枕を自分の股間に押し当てた。
「あっ…」
なんだか草薙に股間をタッチされた気になってしまう。

抑えようもなく体の芯から熱い気持ちが溢れ出ると、
気がつけば葉子は腰を高く突き出し、
両手を下着の中に潜り込ませて10本の指をフルに活用して陰唇を掻き回していた。

「草薙くんの匂いをおかずにしてオナニーしちゃうなんて、私ったら淫らな女だわ」

これ以上続けたら草薙に抱いて欲しいと連絡して戻ってきて欲しくなる。
もうこれ以上はダメ…は
葉子は自分に言い聞かせるようにして下着から手を抜こうとした。
しかし、一度火がついたヤリたい盛りの女の火はより一層燃え上がり、残酷なほど快感を求めて止まない。

腰は自然とくねりだし、大量の淫液が尻や内腿を伝っていくのがはっきりわかる。
懸命に抑えていた喘ぎが、自分では信じられない獣のような声に変わっていく。
勿論、こんな風に激しいオナニーは生まれて初めてだった。

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