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愛の笛
第6章 見ず知らずの女を犯す
「こんなところで再会するなんて奇遇ですね」
立ち話もなんですから、どうぞお掛けになってくださいなと
草薙が彼女の腕を取ると、抵抗するわけでもなくおとなしく再び着席した。
「何ですかあなたは!
私、あなたの事なんて知らないわ!」
キッと草薙を睨みながら知らぬ存ぜぬを決め込もうとしているかのようだ。
「おやぁ?僕の下半身に夢中で顔をよく見てなかったのかな?
おかしいなぁ…あの時、しっかりと目と目が合った気がしたんですけどね」
カーセックスの情景を思い浮かべたのか、
そう言われて彼女は耳たぶまで真っ赤に染めた。
「とにかく、あなたとは初対面です!
どなたかと勘違いされているんじゃないですか?」
草薙はとっさに、彼女が立ち上がって逃げられないように
周りからはカップルがイチャついているかのように彼女の肩を抱いて引き寄せた。
「やめてください!大声を出しますよ!」
「そんな冷たいことを言わないでくださいよ」
草薙はここぞとばかりに、懐から例の笛を取り出して彼女の耳元で吹いてやった。
「きやっ!」
やはり彼女にも音色が聞こえたのか、
小さな悲鳴を上げて耳を塞いだ。
「あなたにだけ僕の半裸を見たのって不公平だと思いませんか?」
「だから…下半身だの、半裸だの、何をおっしゃっているのかわかりませんわ」
あくまでもシラを切るつもりらしいが、
先程よりも非難を帯びた険しい口調ではなく、
おまけに少しだけ草薙に体を預けてきた。
「ここは賑やかすぎますよね
どこか静かな場所に移動しませんか?」
彼女を連れてショッピングモールを抜け出そうとしたが、
途中にゲームコーナーがあったので妙案を思い付いた。
「再会を祝してプリクラを撮りませんか?」
笛の魔力で抗う術を失くした彼女は
草薙のいう通りにプリクラのマシンの中に素直についてきた。

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