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愛の笛
第7章 葉子と上司

資料室は厳重にセキュリティに守られており、
パスワードは局長以上のわずかな人間しか知らない。

局長は手慣れた指使いでパスワードを入力してゆく。
ガチャンとロックが解除された音が響き、
「さあ、王女さま、僕たちの宮殿(パレス)にお入りください」と
仰々しく葉子を資料室に招き入れる。

金庫のような扉を閉めながら局長はニヤニヤした笑みを浮かべた。

ガチャン!!

再び扉がロックされて完全防音の資料室に静寂が訪れる。

「お仕事のお手伝いとは具体的にどのようなことをすればよろしいのでしょうか?」

局長が何の目的で葉子をここに連れ込んだのかを全て把握しておきながら葉子は白々しくお伺いをたてた。

「うん、重大任務だよ
君にしかなし得ない任務だ」

スーツのジャケットを脱いで、近くの椅子の背もたれに上着をかけると、ネクタイを外しながら局長は葉子に詰め寄った。

「用件を早く済ませてください
私、まだ自分の仕事が残っておりますので」

「仕事?今からやることも立派な仕事だよ」

さあさ、ここにお掛けなさいと
葉子の肩を押し付けて上着をかけた椅子に座らせる。

「君もわかってはいると思うが…
官僚というのは何かとストレスのかかる仕事でね…」

だからこうしてストレスの発散をしなきゃやってられないんだよ!

「そんなにストレスがあるのならジムにでも通って運動されてはどうですか!」

特に用件がないのなら自分の席に戻ります!
立ち上がる葉子は後ろから抱きすくめられた。

「やめてください!」葉子は悲鳴を上げたけれど、完全防音の資料室でいくら叫んで見ても外部には聞こえない。
運動音痴そうで痩せぎすの局長なのに、抵抗しようにも腕も動かせず、身体をねじろうと暴れてみても彼のどこにそんな力があるのかと驚くほど局長の腕に葉子の身体はしっかりと抱きしめられていました。

そして局長は、「仕事、改革していきたいんだろ?
言うことを聞けば上手くいくようにしてやるぞ」と言った。

「そのためには俺の力がいるだろ?
君の提案に口添えしてやってもいいんだぞ」

私は、その言葉の意味を理解したとき、一瞬迷ってしまったのです。どうしよう…一瞬の気の迷いは抵抗する力を奪ってゆく。

見透かしたように、局長は葉子の背後から耳を舐め始める。
手は服の中に入ってきて、ブラの上から胸を揉み始めた。
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