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愛の笛
第8章 衣笠夫妻に招かれて
楽しい夕食会だった。
訪問するのが億劫だった草薙もアルコールが回って赤い顔をしながら4人でわきあいあいとしていた。
お酒を飲みながら普段の事など他愛も無い話しをして時間が過ぎてゆく。
しばらくして彩佳が意を決したように充希に向かって、
「旦那さんとはとはどんなセックスするんですか?」と
いきなり言い出した。
衣笠はド直球な彩佳の質問にお酒を噴き出しそうになって、
「いきなりそう来るか?そんなことを聞いてどうするんだ?」と答えると、「何て言うか…参考にしようかな?と思って」と、
まるで新婚の二人に対抗するかのように草薙の肩に寄り掛かって意味深に微笑んだ。
「どう、て言われても俺自身は普通にしてるだけだよ、そういうのは妻の充希に話した方がいいんじゃない?」
そう言って、ノロケムード満点の顔をしながら妻の充希に「話してやれよ」とけしかけた。
「う~んそうね~…どうって言われてもこればっかりは、どう言ったらいいか…」
答えていいものかどうか迷いながら
「そう言うあなたたちはどうなのよ?」と逆に質問してきた。
「そ~ね~前戯は短いけど、アソコが大きいからいいかな?」と彩佳は平然とした顔であっけらかんと言い放つ。
慌てて草薙は「何をバカ正直に話すんだよ!彩佳、おまえ大分酔っ払っているだろう、飲みすぎだよ」と言って彩佳が手にしている缶ビールを奪い「今、彩佳が言ったのは冗談だから」と火消しに躍起になった。
「いいじゃない!こんな時ぐらい。草薙くんも彩佳の事いろいろ聞きたかったんじゃないの?」とからんでくる。
「おいおい、やけに女性陣は暴露に積極的じゃやいか」
面白そうに衣笠は草薙と顔を見て笑っていた。
「そういえば。草薙くんって充希のことを以前いろいろ聞いてきたわよね?もしかして充希に気があるんじゃないの?」
彩佳はこの時とばかりに草薙を責め立てた。
「ば、ばか!俺がいつ充希の事を知りたがってるなんて話した?」
「え!そ、そうだったっんだ?
悪いな~、気になる女を妻にしてしまって」と
衣笠も草薙を酒の肴にするかのように追い討ちをかけるように話しに乗ってくる。
すると充希は「え~!そうだったの?なんだか嬉しいな」と少し照れてる様に酔った赤ら顔をさらに赤く染めた。

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