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愛の笛
第10章 レセプション

「祖父ト祖母ハ高齢デスノデ、私ガ身ノ回リ世話シマス」

辿々しいが日本語で彼女は話した。

「日本語、勉強してくれたのかい?」

「少シダケ…」

「僕はフランス語はダメだけど、ポルトガル語と英語なら少しは判るから無理しなくていいんだよ」

「草薙サン、ヤサシイ」

欧米の血が混じっているのか、微笑むとエキゾチックな顔立ちをしていた。

「コノ部屋ドウゾ」

そう言ってサーシャは出ていった。

急ごしらえのベッドだけの小部屋…
荷物を解いてベッドに横になったが時差ぼけと飛行機の中で爆睡したために寝れそうもない。
眠らなきゃと思えば思うほど目が冴えてくる。

ゴソゴソしていると、サーシャがトレイに酒のボトルとグラスを乗せて部屋にやってきた。

「寝レナインデショ?」

気のつく娘だなと草薙は感心した。

「一人で飲むのも味気ないし、君もどうだい?」

見た目は幼いが体つきからして成人していると思われた。

「イタダキマス」

お酒が好きなのだろう。
サーシャは喜んでベッドで座る草薙の隣に腰を降ろした。

「乾杯!」

チンとグラスを合わせると耳に心地よい音が響く。
草薙は琥珀色の液体を一気に喉に流しこんだ。
たちまち喉が焼けつくような刺激にゲホゲホっと情けなくむせてしまった。

「すごいアルコール度数が高い酒だね」

「ソウ?祖父ガ作ッタ酒ヨ」

そう言ってサーシャも草薙のように一気に琥珀色の液体を喉に流し込んだ。

「おいおい、無理するなよ」

彼女を気づかったが、どうやら飲みなれているのか、彼女は顔色ひとつ変えずに空になったグラスに再び酒を注ぎ始めた。

何杯かおかわりすると、酔いが回ってきて体が燃えるように熱くなってくる。

「暑クナリマシタ」

サーシャも体が火照るようで、胸のボタンを一つ外して襟をパタパタし始めた。
そんな風にされるとノーブラゆえにパタパタする度に乳房が丸見えになっている。

『へえ~、やはり肌が黒いから乳首まで真っ黒なんだ…』

凝視するのも失礼かと思ったが、酔っているので大胆にも胸を覗き込んでしまう。
その視線に気づいたサーシャがサッと胸を隠して背を向けた。

「ゴメン、サーシャ…見るつもりはなかったんだけど…」

場の空気を壊してはいけないと、草薙は彼女に平謝りした。


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