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誰にも言えない、紗也香先生
第2章 3回目のレッスン

……信じられない
私は彼の胸に顔を埋めたまま、
何も言えずに、ただ耳を澄ませた。
――トクン、トクン……
彼の鼓動が、確かにそこにある。
私の鼓動と重なって、ひとつの音になるような錯覚。
……今日、何がどうしてこんなことに?
でも……いい。なんだか、すごく、いい
私はそう思いながら、目を閉じた。
優しさと熱が、身体の奥に染み込んでいくようだった。
そして――
彼もまた、無言のまま、そっと息を吐いた。
私の背に回された腕が、ほんの少しだけ、強くなる。
言葉はなかったけれど、
それだけで十分だった。
私は彼の胸に顔を埋めたまま、
何も言えずに、ただ耳を澄ませた。
――トクン、トクン……
彼の鼓動が、確かにそこにある。
私の鼓動と重なって、ひとつの音になるような錯覚。
……今日、何がどうしてこんなことに?
でも……いい。なんだか、すごく、いい
私はそう思いながら、目を閉じた。
優しさと熱が、身体の奥に染み込んでいくようだった。
そして――
彼もまた、無言のまま、そっと息を吐いた。
私の背に回された腕が、ほんの少しだけ、強くなる。
言葉はなかったけれど、
それだけで十分だった。

