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誰にも言えない、紗也香先生
第2章 3回目のレッスン

……や、やばい……
静かに、ぬくもりを共有するこの時間。
だけど私は、あろうことか――
トイレ行きたい……かも……
でも言えない。言いたくない。
この空気を壊したくなくて、私はただ足を擦る。
もぞもぞ、もぞもぞ……密かに、でも必死に我慢。
勇くんは無言のまま。だけどその無表情の奥に、
なぜか――「察してる」気配がある!
……この子、完全に気づいてるのに……黙ってる!
私の口から言うのを、待ってるの!?
この、意地悪っ……!
やっとのことで、私は小さく呟いた。
「……あの、トイレ……行きたい……」
すると彼は、微かに、うんと頷いた。
やっぱり気づいてたじゃない!こっちの必死な我慢、観察してたんでしょ!?
私をそっと立たせてくれて、
後ろ手の革手袋を外そうと――
金具が固まっているのか、構造が分からないのか……
革が私の手首にぴったり食い込んで、解けない。
部屋に広がる静寂。
鼓動と、焦りだけが響いていた――!
静かに、ぬくもりを共有するこの時間。
だけど私は、あろうことか――
トイレ行きたい……かも……
でも言えない。言いたくない。
この空気を壊したくなくて、私はただ足を擦る。
もぞもぞ、もぞもぞ……密かに、でも必死に我慢。
勇くんは無言のまま。だけどその無表情の奥に、
なぜか――「察してる」気配がある!
……この子、完全に気づいてるのに……黙ってる!
私の口から言うのを、待ってるの!?
この、意地悪っ……!
やっとのことで、私は小さく呟いた。
「……あの、トイレ……行きたい……」
すると彼は、微かに、うんと頷いた。
やっぱり気づいてたじゃない!こっちの必死な我慢、観察してたんでしょ!?
私をそっと立たせてくれて、
後ろ手の革手袋を外そうと――
金具が固まっているのか、構造が分からないのか……
革が私の手首にぴったり食い込んで、解けない。
部屋に広がる静寂。
鼓動と、焦りだけが響いていた――!

