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誰にも言えない、紗也香先生
第3章 謎の女、ファンタシーの扉

羽化したばかりの蝶のように、
私はまだ震える脚を持て余していた。
あまりの余韻に立っていられず、自然と、リザの胸元へ身を預けてしまう。
「……そんな顔も、綺麗よ、サヤ」
リザの囁きは、まるで祝福のように、私の頬にそっと落ちた。
その声に、心まで蕩けてしまいそうで──私はただ、黙って彼女にゆだねるしかなかった。
やがて、リザは私の手を引き、
部屋の奥、黒く艶やかなベッドの縁に私を座らせた。
柔らかく沈むマット、そして目隠しの向こうに気配だけが色づいていく。
彼女が膝をついた気配。
ピンヒールの留め具が外れる音に、胸が跳ねる。
何かが始まる予感──小さな、でも確かな「旅立ち」の一歩。
次の瞬間、
私の足に、そっと息がかかる。
それから、舌先が、指先に──。
その柔らかな感触に、私は思わず肩を揺らした。
「サヤの足の味……甘いわ」
リザの声が、くすぐったさと恥じらいを同時にくすぐる。
「だ、だめ……くすぐったい……リザさん、やめて……」
声にならない声を絞り出す私。
でも──止めてほしいのは、ほんとうにそれだけだったのだろうか。
ようやく...
私はまだ震える脚を持て余していた。
あまりの余韻に立っていられず、自然と、リザの胸元へ身を預けてしまう。
「……そんな顔も、綺麗よ、サヤ」
リザの囁きは、まるで祝福のように、私の頬にそっと落ちた。
その声に、心まで蕩けてしまいそうで──私はただ、黙って彼女にゆだねるしかなかった。
やがて、リザは私の手を引き、
部屋の奥、黒く艶やかなベッドの縁に私を座らせた。
柔らかく沈むマット、そして目隠しの向こうに気配だけが色づいていく。
彼女が膝をついた気配。
ピンヒールの留め具が外れる音に、胸が跳ねる。
何かが始まる予感──小さな、でも確かな「旅立ち」の一歩。
次の瞬間、
私の足に、そっと息がかかる。
それから、舌先が、指先に──。
その柔らかな感触に、私は思わず肩を揺らした。
「サヤの足の味……甘いわ」
リザの声が、くすぐったさと恥じらいを同時にくすぐる。
「だ、だめ……くすぐったい……リザさん、やめて……」
声にならない声を絞り出す私。
でも──止めてほしいのは、ほんとうにそれだけだったのだろうか。
ようやく...

