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誰にも言えない、紗也香先生
第3章 謎の女、ファンタシーの扉

ようやく外された目隠しの向こう、
視界がぼんやりと色を取り戻す頃には、私の手も自由になっていた。
けれどその自由は一瞬──
私は再び、リザの手に導かれ、
黒く艶やかなベッドに、柔らかく、けれど抗えぬ力で押し倒される。
「リザ……っ」
身体はもう夢と現のはざまで揺れ、
艶めいた蜘蛛の巣に捕らわれた蝶のように、
何度も何度も、波のような甘い衝撃に跳ね返されていた。
逃れようとしても、もがくほどに絡めとられる──
逝くたびに、私はその網に深く沈んでいく。
「ずるい……リザ……!」
私は小さく息を呑みながら、震える声で告げる。
「次は……わたしの番だから──覚悟してて」
その言葉に、リザの唇が笑みを浮かべた気配がした。
「……ほんとに、初めてなの?サヤ……」
挑むような、けれど優しく響くその声が、夢の深くに吸い込まれていく。
私の反撃は甘く、そしてたどたどしいながらも真剣で、
互いの鼓動が触れあうたびに、幻想の蝶は舞い続けた。
やがて──
ベッドの上に、夜の染めが点々と残されていた。
それは、たしかに現実だったという証。
夢ではなく、いまここに生まれた、わたしたちの秘密の印。
視界がぼんやりと色を取り戻す頃には、私の手も自由になっていた。
けれどその自由は一瞬──
私は再び、リザの手に導かれ、
黒く艶やかなベッドに、柔らかく、けれど抗えぬ力で押し倒される。
「リザ……っ」
身体はもう夢と現のはざまで揺れ、
艶めいた蜘蛛の巣に捕らわれた蝶のように、
何度も何度も、波のような甘い衝撃に跳ね返されていた。
逃れようとしても、もがくほどに絡めとられる──
逝くたびに、私はその網に深く沈んでいく。
「ずるい……リザ……!」
私は小さく息を呑みながら、震える声で告げる。
「次は……わたしの番だから──覚悟してて」
その言葉に、リザの唇が笑みを浮かべた気配がした。
「……ほんとに、初めてなの?サヤ……」
挑むような、けれど優しく響くその声が、夢の深くに吸い込まれていく。
私の反撃は甘く、そしてたどたどしいながらも真剣で、
互いの鼓動が触れあうたびに、幻想の蝶は舞い続けた。
やがて──
ベッドの上に、夜の染めが点々と残されていた。
それは、たしかに現実だったという証。
夢ではなく、いまここに生まれた、わたしたちの秘密の印。

