この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
誰にも言えない、紗也香先生
第2章 3回目のレッスン

右耳に――ふわりと、何か柔らかいものが触れた気がした。
え?って思う間もなく、感覚が残る。
……いまの……舌……?
そんなはず、ない。きっと勘違い……でも……
確かめる勇気なんて、私にはなかった。
だから私は、そっと目を閉じた。
見てしまえば、もう戻れない気がして。
でも、見なくても感じてしまう。
彼の吐息――
熱くて、甘くて、耳に、首に、肩に落ちてくる。
恥ずかしい。怖い。
でも、逃げられない。
心がじんわり、溶けていく。
私の中で、教師という輪郭が
ふわりと霞んでいくのが分かる。
(ねぇ……勇くん、お願い……やさしくして)
え?って思う間もなく、感覚が残る。
……いまの……舌……?
そんなはず、ない。きっと勘違い……でも……
確かめる勇気なんて、私にはなかった。
だから私は、そっと目を閉じた。
見てしまえば、もう戻れない気がして。
でも、見なくても感じてしまう。
彼の吐息――
熱くて、甘くて、耳に、首に、肩に落ちてくる。
恥ずかしい。怖い。
でも、逃げられない。
心がじんわり、溶けていく。
私の中で、教師という輪郭が
ふわりと霞んでいくのが分かる。
(ねぇ……勇くん、お願い……やさしくして)

