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愛染明王の御前で
第5章 第五話

デパートかと思えるほど綺麗なトイレだった。
スカートを捲りそそくさとストッキングとショーツを下ろし、用を済ませた。
「ふー。間に合った」
安心したのも束の間。
膝まで下ろしたショーツは尿で汚れていた。
「ああ…。やっちゃった…」
トイレットペーパーを押し付けて、応急処置を取った。
内腿から足首、そしてかかとにまでストッキングを伝って尿が細い筋を作っていた。
「嘘でしょ…」
その跡を綺麗に拭いてトイレを出た。
すると、衝撃の光景が目に飛び込んで来た。
四つん這いになった藤乃が廊下を拭き掃除していたのだ。
梢は思わずハッと息を飲む。
まさか…。
かかとが濡れていたということは…。
「も、申し訳ありません!」
梢はその場で土下座をした。
店主から「くれぐれも粗相のないように」と言われていたにもかかわらず、本当に粗相をしてしまうことは痛恨の極みだった。
もしかしたら住職の逆鱗に触れ、橘生花店が立ち行かなくなるかもしれないと思うと、梢は不安でいっぱいになった。
スカートを捲りそそくさとストッキングとショーツを下ろし、用を済ませた。
「ふー。間に合った」
安心したのも束の間。
膝まで下ろしたショーツは尿で汚れていた。
「ああ…。やっちゃった…」
トイレットペーパーを押し付けて、応急処置を取った。
内腿から足首、そしてかかとにまでストッキングを伝って尿が細い筋を作っていた。
「嘘でしょ…」
その跡を綺麗に拭いてトイレを出た。
すると、衝撃の光景が目に飛び込んで来た。
四つん這いになった藤乃が廊下を拭き掃除していたのだ。
梢は思わずハッと息を飲む。
まさか…。
かかとが濡れていたということは…。
「も、申し訳ありません!」
梢はその場で土下座をした。
店主から「くれぐれも粗相のないように」と言われていたにもかかわらず、本当に粗相をしてしまうことは痛恨の極みだった。
もしかしたら住職の逆鱗に触れ、橘生花店が立ち行かなくなるかもしれないと思うと、梢は不安でいっぱいになった。

