この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
巫女は鬼の甘檻に囚われる
第20章 呪いの侵食

「クク……やっぱり心中穏やかとは言えないか? 鬼王さま」

 大蛇は余裕の笑みを浮かべて鬼を挑発した。

「けれど気を付けなよ。あまり乱暴しすぎると、奴らを巻き込んで呪いが広がる」

「…っ…!?鬼王さま!」

 白蛇の拘束から抜けた式鬼が叫んだ。

「呪いが此処へ集まっております。四方を囲まれました!」

「……」




(ああ……不愉快だ)



 周りが再び騒がしくなる。

 花街の建物の影から、次々に飛び出してくる呪われたモノノ怪たち。殺してはならないと知りながら、焦って返り討ちにするモノノ怪も多い。襲われて倒れる者も増え、血と絶叫が花街を埋め尽くす。

 だが、それらは鬼の関心の外だった。



(腹立たしい……)



 ああ……気に喰わない

 今はただ……



(コイツの存在が、気に喰わない)



 大蛇のほうへ、鬼がゆっくりと横顔を向ける。

 爪を剥き出した指が…バキバキと音を鳴らす。




/200ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ