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巫女は鬼の甘檻に囚われる
第21章 最期の言葉



「 天津神の御名の元


  古(イニシエ)の言霊に誓い立てん


  春の如く柔らかに


  川の如く清らかに


  慈愛を手に受け、棘を解け


  呪われ哀れな魂たちよ…─── 」



 巫女の詠唱に合わせ、天哭ノ鏡から清らかな光が溢れ出す。ぶくぶくと泡立つように、光が増幅し、鏡の表面を白く染める。




「 ───立ち還れ! 」




 瞬間、聖なる光が弾け飛んだ。




 花街に集まっていた呪われたモノノ怪が、光に吞み込まれる。

 黒い瘴気をまとった異形たちが、光に浴し、咆哮を上げながら崩れ落ちる。光はまるで川の流れのように、花街の路地を洗い流し、建物の影に潜む呪いを浄化する。

 地面でのたうつモノノ怪たちの黒い斑が消え、血走った目が静かな色に戻る。

 鎖に縛られた者たちは…苦しみから解放されるように静かに倒れた。




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