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巫女は鬼の甘檻に囚われる
第23章 旅の夜

呼吸すら満足にできない苦しい体勢で、巫女は腰を跳ね上げ、ガクガクと絶頂した。
「んんっ‥//‥‥ふぅ、ん、んん、ああっ‥ああああ‥‥//」
上のクチも下のクチも…同時に貪られる。
塞がれて…食べられて…。ふたりがかりの愛撫で、彼女の身体が限界を超えて震え、涙がとめどなく頬を伝う。
声が甘く高まり快楽にとろける。
「‥ゃぁぁ‥‥っ‥‥//‥は‥‥‥ああ‥‥」
ビクッ♡....ビクビクッ...!
涙と快感でぐちゃぐちゃに溶けた顔を隠すこともできず、ぐったりと裸体を投げ出し、鬼の腕に預けた。
....
「‥‥ハァッ‥‥ぁぁ、ぁぁぁっ‥‥!」
「……フッ」
絶頂の余韻で巫女が目を開けられないでいると、いつの間にか式鬼の姿は消えていた。
鬼界に戻ったようだった。
「悦かったか……? あいつの、舌は……」
「ぃ‥‥!‥‥意地が悪いです、あなたは‥‥!」
「今更だな」
「‥‥‥ッ」
睨む力も怒る気力も残っていない。
赤く染まった身体を絶頂の余韻に震わせながら、こぼれた涙を鬼に舐め取られ、優しく口付けられる。
パチッ...パチッ
長い愛撫の間に、部屋の火鉢の火はもう消えかけていた。
「‥‥‥‥‥‥ヮ‥ガキ‥は?」
「……? 何か言ったか」
その残り火のような小ささで、巫女が呟く。
鬼が耳を寄せると……
彼女は震える唇をきゅっと噛み締め、声を絞り出した。

