この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
正義と道徳のアクメ
第5章 女上司の性器からは畳や襖のような風情ある芳香が立ちのぼる!
 だが、その肉づたいに、粘膜づたいに伝わってくる圧倒的な違和感に学はかすかに後悔を覚える。肉棒を全力で押し戻してくるような、それでいて無傷の果肉を刃物で切り入ったような独特の感触に…。
 しかし、この女は自分を徹底的に追い詰め、正義に殉じて生きることをすっかり見失わせた憎き張本人なんだぞ…と思い直し、
「オラっ…オラぁっ…どうだ、この野郎っ…!」
「あぁうっ…!い、痛いっ…あぁっ…嫌ぁ…んぐぅっ…」
バチャっ…バチャン…と盛大に湯を巻き上げ、宿敵に杭を打ち込み続けた。
 次第に白濁色の湯に鮮烈な赤色が溶け出し、ふたりの繋ぎ目がいちごミルクのようにポップに染まる。学は違和感を現実のものとして目の前に突きつけられた。
(コイツはいったい…何を考えてるんだっ…?)
 声こそ出ていないが、美鈴のその肩が、ボロボロの背中が、力なく折れたうなじが、しどけなく肌に張りつく長い髪が、就職氷河期をものともせず押し退けてきた全てがひっそりと泣いている事実を伝えた。
 学は、自分や啓子と同じ苦悩を抱えた同志を罰しているのではないか…という迷いにかられていた。だが後戻りなど出来る訳もなく、かといって純粋な復讐心は次第に萎えてゆき、奥へ奥へと緩やかに自らの形状を刻みつけるように腰つきは次第に変化していった。
「んあぁ…あぁっ!うっ…んあぅっ…」
 それにつれて、高島課長の声色がこの湯のように熱と湿度を帯びてゆく。学を必死に押し返していた肉の断面も、男根の根元に纏わりつく陰毛のようにしつこく情け深く絡みつきつつあった。
「こ…この野郎っ…クソっ…何なんだ…何なんだよお前はぁっ…!」
「んあぁっ…はぁっ…いっ…んうぅ!はぁんっ…」
 充血した穴を串刺しにし、学はどこか虚勢を張ったような美鈴の嬌姿を見下ろす。背中の傷跡はもはや赤く発光し、凛々しく攻撃性を湛えていた黒髪も眉も豊乳も、逆賊に征服されて力なく湯にしなびていた。それは、他者に植えつけられた正義と道徳に振り回された彼女の歴史を証明しているようだった。
 これだけの美貌を持ちながら男と交わらず、勉学に、職務に、そして人生の目標に全てを捧げる兵隊のような生き方に、学はこの女が自分たちと同じ人種であるとひと突きごとに確信を深めてしまう。
(だけど…今さらこんな奴と分かり合える訳なんかない…分かり合った所でどうにもならないだろ…!)
/89ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ