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監禁!水沢笑子
第1章 決意

通された居間には足場がないくらい物が散乱していた。片付けるのが億劫なのだろう。
「どこか適当に座ってね」
梅子はお湯を沸かしながら言った。
「はい」
戸棚の上に一枚の写真を見つけた。若い女性が振袖姿で映っていた。
「梅子さん、この女性は?」
お茶を入れて梅子が部屋に入ってきた。
「孫よ」
「へえ、美人じゃないですか?」
「そう?嬉しいわ」
「今、どうしてるんです?」
二人は座布団に座った。少し間が空いてから梅子は重たい口を開けた。
「5年前に死んだのよ。その写真は成人式のときので、そのあと何か月か後に」
「悪いこと聞いちゃって、すいません」
「いえいえ、いいのよ。もう5年だから忘れないと・・・」
「ご病気だったんですか?」
「自殺です。電車に飛び込んじゃって」
笑子は職業柄、その先を聞かずにはいれなかった。
「遺書は?」
「ありましたよ。騙されていやらしい映画に出ちゃったって悩んでたんです・・・」
「アダルトビデオですか?」
「さあ詳しくは、でも契約書はまだ残ってます」
梅子は床に散らかっている紙の中から契約書を探しあてた。おそらく梅子さんはお孫さんが亡くなってから床を片付けていないんだろうと思った。
「拝見します」
契約書には高山のぞみ、20歳、契約日2020年3月16日と書かれていた。AV新法ができたのが2022年、まだAV会社が野放しだった時代なのだ。会社名はボイン。笑子の中で何か闘争心が芽生えていた。
「梅子さん、この契約書を写真に撮っていいですか?」
「どうぞ」
笑子は独自に調べる決意をした。現在この会社はちゃんと法律を守っているだろうか?
「どこか適当に座ってね」
梅子はお湯を沸かしながら言った。
「はい」
戸棚の上に一枚の写真を見つけた。若い女性が振袖姿で映っていた。
「梅子さん、この女性は?」
お茶を入れて梅子が部屋に入ってきた。
「孫よ」
「へえ、美人じゃないですか?」
「そう?嬉しいわ」
「今、どうしてるんです?」
二人は座布団に座った。少し間が空いてから梅子は重たい口を開けた。
「5年前に死んだのよ。その写真は成人式のときので、そのあと何か月か後に」
「悪いこと聞いちゃって、すいません」
「いえいえ、いいのよ。もう5年だから忘れないと・・・」
「ご病気だったんですか?」
「自殺です。電車に飛び込んじゃって」
笑子は職業柄、その先を聞かずにはいれなかった。
「遺書は?」
「ありましたよ。騙されていやらしい映画に出ちゃったって悩んでたんです・・・」
「アダルトビデオですか?」
「さあ詳しくは、でも契約書はまだ残ってます」
梅子は床に散らかっている紙の中から契約書を探しあてた。おそらく梅子さんはお孫さんが亡くなってから床を片付けていないんだろうと思った。
「拝見します」
契約書には高山のぞみ、20歳、契約日2020年3月16日と書かれていた。AV新法ができたのが2022年、まだAV会社が野放しだった時代なのだ。会社名はボイン。笑子の中で何か闘争心が芽生えていた。
「梅子さん、この契約書を写真に撮っていいですか?」
「どうぞ」
笑子は独自に調べる決意をした。現在この会社はちゃんと法律を守っているだろうか?

