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ドMな王妃は、ドSな王様にやらしく溺愛される
第1章 ♡
「ご、ごきげんよう。レグドル様。私は、これで。」
私は、レグドル様に無断で外に出たことがバレたと思い、急いでネグリジェの裾を掴んで、自分の部屋に戻ろうとした。
すると、彼が私の腕を優しくつかむ。
「待ってください。貴女は、この薔薇をみていた…そうでしょう?」
「ええ。ですが…。」
「僕は知っていますよ。貴女が、毎晩、この薔薇を毎日見ていることを。」
バレている。
規則を守らなければ、契約が破棄され、私は国外追放される。
そしたら、お父様とお母様に、見せる顔がない。
深くお辞儀しようとする私に、彼が優しく両手で肩を叩いた。
「はは。そんなかしこまらくていい。僕と貴女は、夫婦なんだから。」
彼は、私が隣にいるのにも関わらず、全面に見える薔薇を堪能しているようだった。
「本当に美しい…。」
「怒らないのですか?」
彼の後を追い、そっと問いかける。
「まさか。薔薇を見ている貴女は、世界で最も美しい。 それをどうして叱ろうというのか。」
「その顔をずっと焼き付けていたいくらいです。」
そよ風が吹く。
彼の銀色に輝いた髪が、サラサラと靡く。
長い前髪から、ちらっと見える長い睫毛。
私の鼓動が、少しだけ速くなった気がした。
「この赤い薔薇の花言葉、知っていますか?『愛』ですよ。」
「あい?」
「はい。人が人を愛おしく思う、そういう感情から来ているそうです。」
「僕が、ミシュエルを愛しているように。」
「どうして、私のことを…。」
「強制的に、この国の王妃として嫁がれ、嫌な顔を一つも見せることもなく、国のために切磋琢磨に学ばれる姿。眩しいほどに美しくて、花や景色に心奪われる貴女を、愛せざるえません。」
彼が優しく、私の頬を触る。
まるで、私のことを大切な宝物のように、ゆっくりと。
頭の中が、レグドル様でいっぱいで、頬を触られる手が心地よく感じる。
もっと、彼に触れていたいと感じた。
「レグドル様…。」
私は、ずっと背丈のある彼の瞳を見つめていた。
男らしくて、ドキドキして、呼吸が苦しくなる。
「…ミシュエル。今日はもう遅い。あまり外にいると、風邪を引きます。さあ、中へ。」
私は静かに頷いた。
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