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火照るあなたの横にある小説
第1章 明かりのむこうに
ベッド代わりのソファに身体を横たえながら、
澪は灯の指先を胸に導いた。
「ここに、書いて…」
灯の手が、乳房をなぞる。
柔らかく、けれど確かに感じ取るように。
「熱い」
澪の吐息が震えるたび、灯の愛撫は深くなっていく。
お腹を、太腿を、ゆっくりと。
詩の続きを求めるように、
澪の身体はしだいにしなだれていった。
ふたりの間に、言葉はもう必要なかった。
熱と香りだけが交差し、
夜の名残が昼にまで連れてこられていた。