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火照るあなたの横にある小説
第2章 触れ合う温度
【指先の距離】

藍の唇が、そっと耳の後ろをなぞった。
その感触は、熱でもないのに肌が火照るようで、千景は思わず目を閉じた。
「だめ……」と声を出したかったのに、喉がふるえて、言葉にならない。

「千景、ほんとはさ……」
藍の声が低く、甘く変わる。
「ずっと、こうしてほしかったんじゃないの?」

指先がシャツの裾から潜り込む。
冷たい手。だけど、熱くなるのは千景の内側だった。

――こんなの、初めて。
誰かに触れられることが、こんなにこわくて、嬉しいなんて。

藍の手が、ゆっくりと胸元へ滑っていく。
そこには恥ずかしいほどの鼓動があって、それを悟られたくないのに、
どうしようもなく反応してしまう自分がいた。

「ねぇ……やめるなら、今のうちだよ?」
藍は、優しさと挑発を混ぜた声で囁く。

だけど、千景は首を振った。
恥ずかしくて仕方なかったけれど、
この胸の高鳴りを誰かに預けたいと思ったのは、初めてだったから。
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