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レッスンの仕方が間違っている!
第11章 3次審査当日
「椿……?」
怪訝そうに此方を見てくるのは、最終審査の選考を途中抜けした功だった。
「……こ、功!?」
顔面蒼白になりたくても、今の椿はなれるような身体ではなかった。
髪の生え際には益々汗が噴き出す。
それでもあがりそうになる息を抑えながら、今は平然を装うしかない。
「お前、熱あるんじゃないのか?」
一瞬椿はギクリとしたが、体調が悪いと取られるなら、あながち間違いでないと思い直した。
クスリのことは何が何でも話す訳にいかない。
ましてや、体調がおかしいのはわかるが、クスリの作用は全体像が未だはっきりない。
否、結論を出したくなかった。
先程そういうクスリだと、推測で終わりにしたのはそのせいだ。
功は腰に手を当てた体制のまま、首をかしげて椿を見る。
「や、大丈夫だって~!今日は暑いしっ、東京は40度越えてるんだからっ。」
「でも本社はエアコンガンガンだぜ?」
あー!僕の馬鹿~!!
「!!」
今度はギクリとして床を見るしかなかった。
顔に思いっきり出てしまった。
どんどん距離が縮まる。
彼が近付いて来るから。
ヤバい。
真面目に今近付かれたら……!!
クスリの作用を身体はわかっていた。
身体はクスリに侵されていたのだから。
そう、身体は結論を出していた。
右肩に功の掌が触れる。
-ビクンッ
「んんッ!」
右肩から腰の周りまでを電流のように何かが走る。
触れられただけで変な声が出そうになり、必死に口をつぐんだが、声自体は出てしまった。
やだ、変に思われる!!
しかも勃ってきてる!?
やだ、本当にやだ。
バレるよ!
こんなに近いと……
「ぁッ……」
や、だ……
変だよ、触れられるだけで敏感に反応する。
僕の身体なのに。
でももう、これ以上は……
怪訝そうに此方を見てくるのは、最終審査の選考を途中抜けした功だった。
「……こ、功!?」
顔面蒼白になりたくても、今の椿はなれるような身体ではなかった。
髪の生え際には益々汗が噴き出す。
それでもあがりそうになる息を抑えながら、今は平然を装うしかない。
「お前、熱あるんじゃないのか?」
一瞬椿はギクリとしたが、体調が悪いと取られるなら、あながち間違いでないと思い直した。
クスリのことは何が何でも話す訳にいかない。
ましてや、体調がおかしいのはわかるが、クスリの作用は全体像が未だはっきりない。
否、結論を出したくなかった。
先程そういうクスリだと、推測で終わりにしたのはそのせいだ。
功は腰に手を当てた体制のまま、首をかしげて椿を見る。
「や、大丈夫だって~!今日は暑いしっ、東京は40度越えてるんだからっ。」
「でも本社はエアコンガンガンだぜ?」
あー!僕の馬鹿~!!
「!!」
今度はギクリとして床を見るしかなかった。
顔に思いっきり出てしまった。
どんどん距離が縮まる。
彼が近付いて来るから。
ヤバい。
真面目に今近付かれたら……!!
クスリの作用を身体はわかっていた。
身体はクスリに侵されていたのだから。
そう、身体は結論を出していた。
右肩に功の掌が触れる。
-ビクンッ
「んんッ!」
右肩から腰の周りまでを電流のように何かが走る。
触れられただけで変な声が出そうになり、必死に口をつぐんだが、声自体は出てしまった。
やだ、変に思われる!!
しかも勃ってきてる!?
やだ、本当にやだ。
バレるよ!
こんなに近いと……
「ぁッ……」
や、だ……
変だよ、触れられるだけで敏感に反応する。
僕の身体なのに。
でももう、これ以上は……