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レッスンの仕方が間違っている!
第11章 3次審査当日
剥がれさた絆創膏を、視界の隅にあったゴミ箱に片し、再び功を見る。
「椿、お前何か隠してるだろ?こんなとこに痕まで……」
「……」
バレたか……
「答えたくないならいーし、詮索しねぇから。あと……体調は良くなったみてーだが、無茶すんな。」
言いながらわしゃわしゃと頭を撫でる功。
身長は同じなのに掌の大きさは功の方があるように感じた。
「……ん、わかった。」
素直に返事を返した。
今は話せない。
それを向こうも察しているから何も言ってこない。
言わなくていいと気遣ってくれる。
「ごめん。落ち着いたら、話す。」
「わかった。」
椿の目を見て功はそれだけ言うと微笑んだ。
……凄い胸がドキドキする。
笑った顔が綺麗だな。
今まで一杯一杯でちゃんと見れてなかった。
リビングの壁に掛かった時計は既に12時を廻り、椿の腹時計もそろそろ鳴ってしまいそうだった。
「腹減らねぇ?」
タイミングいいな。
「うん、確かに。」
「椿何か食べるか?」
そう言いながらキッチンの方に足を向ける功。
「ぇ、作ってくれるの??」
「冷蔵庫の中と相談。キッチン借りるぞ?」
「やった!」
鍋の次は何が出るのか。
「う~ん……オムライスでい?」
案外早い検討。
冷蔵庫に頭を入れたまま、功は声を飛ばした。
「うん。何か手伝う?」
料理は出来る方だと思う。
約5年間の一人暮らしも伊達じゃない。
「お前出来るまで部屋で寝てろよ。まだ全快じゃないんだし。」
即答された。
いつの間に病人扱いで、椿は少しいたたまれない気持ちになった。
体調は確かにクスリのせいで悪かったけど。
悪いことしたなぁ。
さっきなんて勢いで落ち着いたら言うなんて言っちゃったし。
「ほらほら、寝てろ!」
「わっ功!?」
先程までキッチンにいた彼は、いつの間にか椿をお姫様だっこしていた。
そのまま立ち上がり、まだ踏み入れていない椿の部屋のドアを足で開ける。
「功、だ、大丈夫だって!」
あ、いい匂い。
いつも思うけど、どこの香水使ってんだろ?
ってこれじゃぁ……
「椿、お前何か隠してるだろ?こんなとこに痕まで……」
「……」
バレたか……
「答えたくないならいーし、詮索しねぇから。あと……体調は良くなったみてーだが、無茶すんな。」
言いながらわしゃわしゃと頭を撫でる功。
身長は同じなのに掌の大きさは功の方があるように感じた。
「……ん、わかった。」
素直に返事を返した。
今は話せない。
それを向こうも察しているから何も言ってこない。
言わなくていいと気遣ってくれる。
「ごめん。落ち着いたら、話す。」
「わかった。」
椿の目を見て功はそれだけ言うと微笑んだ。
……凄い胸がドキドキする。
笑った顔が綺麗だな。
今まで一杯一杯でちゃんと見れてなかった。
リビングの壁に掛かった時計は既に12時を廻り、椿の腹時計もそろそろ鳴ってしまいそうだった。
「腹減らねぇ?」
タイミングいいな。
「うん、確かに。」
「椿何か食べるか?」
そう言いながらキッチンの方に足を向ける功。
「ぇ、作ってくれるの??」
「冷蔵庫の中と相談。キッチン借りるぞ?」
「やった!」
鍋の次は何が出るのか。
「う~ん……オムライスでい?」
案外早い検討。
冷蔵庫に頭を入れたまま、功は声を飛ばした。
「うん。何か手伝う?」
料理は出来る方だと思う。
約5年間の一人暮らしも伊達じゃない。
「お前出来るまで部屋で寝てろよ。まだ全快じゃないんだし。」
即答された。
いつの間に病人扱いで、椿は少しいたたまれない気持ちになった。
体調は確かにクスリのせいで悪かったけど。
悪いことしたなぁ。
さっきなんて勢いで落ち着いたら言うなんて言っちゃったし。
「ほらほら、寝てろ!」
「わっ功!?」
先程までキッチンにいた彼は、いつの間にか椿をお姫様だっこしていた。
そのまま立ち上がり、まだ踏み入れていない椿の部屋のドアを足で開ける。
「功、だ、大丈夫だって!」
あ、いい匂い。
いつも思うけど、どこの香水使ってんだろ?
ってこれじゃぁ……