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レッスンの仕方が間違っている!
第3章 2次審査当日
「crow!」
音響が叫ぶ。
再び広場に歓声が湧く。
「ふぅ~・・・・・・やれやれ、あんなに探したのに、まさかあの功がストーリートダンスしてるなんてねぇ~フフフッ、興味深いなぁ。」
人だかりから少し離れた場所で男は、にんまりと笑みを浮かべ彼らを見ていた。
「しかし、ノリがいいのはいいんだが……大丈夫なのかなぁ?」
半分心配気に、半分楽し気なトーンで呟く男。
案の定。
うわぁ~マジかよ……この曲昨日リリースだぜ?
踊れるヤツいんのか??
長い前奏の中、功はそれだけが気掛かりだった。
『crow』この曲はKOUのNEW SINGLEで、MUSIC VIDEOはまだ公開されていない。
希望が持てるなら、丁度毎週(金)9時からの音楽番組『MUSICパラダイス』のLIVE放送があったこと。
しかし気休めにしかならない。
近代のカメラワークを舐めてはいけない。
想像できるだろうか?
様々な角度から被写体を追う。
写すのはKOUだけじゃない。
振り付けは、所々写ったり写らなかったり。
仮に録画していたとしよう。
いくら何度も巻き戻しができるからと言って完璧なんて不可能だ。
では、この広場の歓声は・・・・・・ダンサーの踊りは止んでしまうのか。
「・・・・・・やるしかねぇか。」
ダンサー逹は移動し始める。
功は無意識に俯き加減になっていた。
あぁ~、あの青いバンダナ野郎……
俺1人で踊らせるつもりなのか?
せっかく面白くなってきたのに。
1人は嫌だ。
皆でやるからストリートは楽しんじゃないのか?
なぁ……
つまらない。
……なんて、もう言いたくないし、思いたくない。
音響が叫ぶ。
再び広場に歓声が湧く。
「ふぅ~・・・・・・やれやれ、あんなに探したのに、まさかあの功がストーリートダンスしてるなんてねぇ~フフフッ、興味深いなぁ。」
人だかりから少し離れた場所で男は、にんまりと笑みを浮かべ彼らを見ていた。
「しかし、ノリがいいのはいいんだが……大丈夫なのかなぁ?」
半分心配気に、半分楽し気なトーンで呟く男。
案の定。
うわぁ~マジかよ……この曲昨日リリースだぜ?
踊れるヤツいんのか??
長い前奏の中、功はそれだけが気掛かりだった。
『crow』この曲はKOUのNEW SINGLEで、MUSIC VIDEOはまだ公開されていない。
希望が持てるなら、丁度毎週(金)9時からの音楽番組『MUSICパラダイス』のLIVE放送があったこと。
しかし気休めにしかならない。
近代のカメラワークを舐めてはいけない。
想像できるだろうか?
様々な角度から被写体を追う。
写すのはKOUだけじゃない。
振り付けは、所々写ったり写らなかったり。
仮に録画していたとしよう。
いくら何度も巻き戻しができるからと言って完璧なんて不可能だ。
では、この広場の歓声は・・・・・・ダンサーの踊りは止んでしまうのか。
「・・・・・・やるしかねぇか。」
ダンサー逹は移動し始める。
功は無意識に俯き加減になっていた。
あぁ~、あの青いバンダナ野郎……
俺1人で踊らせるつもりなのか?
せっかく面白くなってきたのに。
1人は嫌だ。
皆でやるからストリートは楽しんじゃないのか?
なぁ……
つまらない。
……なんて、もう言いたくないし、思いたくない。