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レッスンの仕方が間違っている!
第3章 2次審査当日
 広場にはcrowのサウンドしか聴こえなかった。
 誰もが息をするのも忘れていた。
 Aメロに入った瞬間の釘付けになる観客の顔。
 そこにはただ驚愕が。

 息ピッタリ……

 まさにその言葉に尽きる。
 曲の間は話すことすら憚られるような空気が流れた。
 空間を支配するのは、たった2人のダンス馬鹿。
 誰もを魅了する微笑みの椿。
 色気漂う首筋が目を引く功。
 タイプは全然違えど、それぞれの放つ世界観は統一されていた。
 たまに飛ぶ汗が、夕日で何とも言えない輝きを放つ。
 踊り手が広いスペースに2人しかいないため、普段ではありつけないような、アクロバティックに観客も息を飲む。
 アクロバティック・・・・・・
 しゃがみこんだ状態から片手を後ろに着き、バックの様に踏み切る。
 そこからもう片方の手で後ろについてバックの様に着地。

 宙を舞う瞬間、肋がチラッと見える。
 そこに女性観客は頬を染める。
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