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レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
「カランッ」

 木製のドアから店内に入る。
 店内には軽い冷房が効いていた。
 功は入ってすぐに見えるカウンターの脇に入って行く。

「パタンッ」

 トイレのドアの閉まる音。

 彼がドアに消えると、ギャラリー達は声を潜めて話始めた。

「ねぇ、あの人まじ格好良くない??実はさっきからカフェテリアにいてね!!」
「それなら私だって見てたし!でも私はあの子かなあ~?」

 そう言って窓ガラスごしにカフェテリアの青年を見る。

「あぁ、アンタ小動物系狙ってるもんね~でも赤ジャージよ、赤ジャー。」

「え~可愛いじゃない!ってか、その前にさっきの人誰かに似てない??見たことある気がするんだよね~」

 一方功は、鏡に写る自身とにらめっこしながら苦悩していた。
 早速溜息を漏らし、下半身を見る。

 ギッチギチなんだけど……

 ジーンズに締めつけられた下半身に視線を落としつつ、忌々しそうに溜め息を漏らす。

 さて、どーするか?
 あまり時間はかけられない。
 って、おいおい!
 ここカフェだぜ??
 TPO考えろ俺……
 しかも男で抜くとか。

 鏡に写る自分をもう一度凝視する。

 ……椿のヤツはどーせ何とも無いんだろうな~
 虚しいし。
 俺ばっかじゃね??
 当たり前なんだけど。
 会ったの昨日だし、向こうはきっと俺がKOUだから今日だって来たんだろーし。
 名前だって呼び捨てだけど、KOUだ。
 功じゃない。
 椿にはアイドルのKOUしか写ってない……多分。

 それでも功は一縷の望みを抱き、『多分』と付け加えることが止められなかった。

 あぁ……なんだか萎えてきた。

 言うまでもなく彼の下半身も同調するように萎えていった。
 先程の窮屈さが嘘みたいに解消される。
 身体に悪そうだ。

「ぁ……クスッまっ、結果オーライか!TPO・・TPO。」
「ザーーーッ」

 流水が指先からゆっくりと頭を冷やしていく。
 最後に頭を振り、冷静になり、トイレを後にする。
 彼の表情に先程の苦悩は無かった。

「パタンッ」
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