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レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
「あ、おかえり。」
こういうときって、どうすればいんだろ。
「あぁ。」
椿は功の顔を伺いながら、水を飲んだ。
珈琲は先程のままだ。
功は返事をして席につき、残りの冷めたホットケーキに手をつけ始める。
「椿、今日は9:30からスタジオ借りてあるから。」
「え!?……わざわざ?」
「だったら一体何処でやるんだよ。」
「家とか?」
「カチャ……」
「……椿。」
一瞬ナイフとフォークを握る手を止め、名前を呼ばれて椿はビクッとする。
「何?」
「何でもないっ。」
拗ねたように、功はホットケーキに何もかけずに口にほおばった。
ポットの蜂蜜はまだ半分残っている。
「功本当は甘いの嫌いじゃない??」
「椿こそ本当は苦いの嫌いじゃない??」
『……クスッ』
「何で笑うんだよ!」
「功だって!」
椿はテーブルに乗り出し、食い気味に言葉を放った。
功は悔しそうに椿の目を見る。
「……つか、よくわかったな。」
恥ずかしそうにホットケーキを口に運ぶ。
「だって席立つ前、最初の1枚は珈琲挟んで食べてたから。最初は重度の珈琲好きかと思ったけどね。それに、戻って来てからはバターしか塗ってない。まぁ、塗れてないけどね。冷めてるか……」
「はいはい、そうだよ。急に喋るようになったな椿。つか、塗れてないは余計!仕方ないの!!」
「ぷっ・・・・・・あははっ。だってさっきから面白いんだもん。」
「で?椿、苦いの嫌い??どっちな訳!!」
功がニヤニヤと企み顔で、椿を覗き込む。
椿はちょっと馬鹿にして、余裕顔で切り返す。
「全然大丈夫~!珈琲は全般いけるからっ。」
「ふ~ん、じゃぁ何でこんな残ってんだぁ??」
「えーーーと~、それはぁ……」
途端に椿の目が泳ぎ出し、明後日の方へ。
顔もどんどん紅潮して行く。
嘘がヘタ。
実は本人それに気付いていない。
「……形勢逆転だな。」
ニヤリとした笑みで椿のカップをプレートから奪う。
「ち、違うって!それは……そのっ、」
「ん?何が違うって~??」
益々功は笑顔になる。
益々椿は赤くなる。
「あぁ、そっか~。成る程……だからか~」
意味深にうんうん頷きながら横目に椿は見られ、観念する。
「ぅ……あ、ちょっ、功!?」
こういうときって、どうすればいんだろ。
「あぁ。」
椿は功の顔を伺いながら、水を飲んだ。
珈琲は先程のままだ。
功は返事をして席につき、残りの冷めたホットケーキに手をつけ始める。
「椿、今日は9:30からスタジオ借りてあるから。」
「え!?……わざわざ?」
「だったら一体何処でやるんだよ。」
「家とか?」
「カチャ……」
「……椿。」
一瞬ナイフとフォークを握る手を止め、名前を呼ばれて椿はビクッとする。
「何?」
「何でもないっ。」
拗ねたように、功はホットケーキに何もかけずに口にほおばった。
ポットの蜂蜜はまだ半分残っている。
「功本当は甘いの嫌いじゃない??」
「椿こそ本当は苦いの嫌いじゃない??」
『……クスッ』
「何で笑うんだよ!」
「功だって!」
椿はテーブルに乗り出し、食い気味に言葉を放った。
功は悔しそうに椿の目を見る。
「……つか、よくわかったな。」
恥ずかしそうにホットケーキを口に運ぶ。
「だって席立つ前、最初の1枚は珈琲挟んで食べてたから。最初は重度の珈琲好きかと思ったけどね。それに、戻って来てからはバターしか塗ってない。まぁ、塗れてないけどね。冷めてるか……」
「はいはい、そうだよ。急に喋るようになったな椿。つか、塗れてないは余計!仕方ないの!!」
「ぷっ・・・・・・あははっ。だってさっきから面白いんだもん。」
「で?椿、苦いの嫌い??どっちな訳!!」
功がニヤニヤと企み顔で、椿を覗き込む。
椿はちょっと馬鹿にして、余裕顔で切り返す。
「全然大丈夫~!珈琲は全般いけるからっ。」
「ふ~ん、じゃぁ何でこんな残ってんだぁ??」
「えーーーと~、それはぁ……」
途端に椿の目が泳ぎ出し、明後日の方へ。
顔もどんどん紅潮して行く。
嘘がヘタ。
実は本人それに気付いていない。
「……形勢逆転だな。」
ニヤリとした笑みで椿のカップをプレートから奪う。
「ち、違うって!それは……そのっ、」
「ん?何が違うって~??」
益々功は笑顔になる。
益々椿は赤くなる。
「あぁ、そっか~。成る程……だからか~」
意味深にうんうん頷きながら横目に椿は見られ、観念する。
「ぅ……あ、ちょっ、功!?」