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レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
「まったく……襲うぞ!?」

 功はそんな冗談を、冗談かわからないような調子で吐く。
 勿論相手の耳には入らない。
 椿の横に座り、身体をゆっくり腿の上に頭がくるように倒した。
 顔にねっとりとついた蜂蜜を優しくタオルで拭っていく。

 ぐっすりだ。
 お前、ちゃんと寝てるか?
 顔色は悪く無かったしな。
 ぁ、顔にあんま出ないタイプか。
 あーヤバい!!
 無防備すぎて毒気抜かれるし。
 マジで俺でよかったなあ椿……?
 他のヤツなら手出してるぜ??
 まぁ、他のヤツなんかに渡さないけどな。

「よし!完了。ほら、行くぞ椿。」
「カランッ」
「え!?」

 柄になく声を上げてしまう。

 いいか、落ち着け俺……!!

「お客様、後は私共で片付けますので、お連れの方とお帰りになった方が宜しいでしょう。」

 営業……サービ・・ス?

 ぇ?
 え??
 ぇぇえええええ!!!?

「すみません、お言葉に甘えます。」

 功は最後の力を振り絞り、見事なまでのポーカフェイスを貫いた。
 そして椿を背負い、颯爽と階段を降りた。

 で、おぶってどーすんだ?
 何処行くんだ??
 家・・・・・・?

 そこまで思考が差し掛かった時、先程の椿の爆弾発言を思い出してしまった。
 只管首を振り、その選択肢を頭から消し去る。

 無理!!無理!!!無理!!!!
 心も身体もマジ限界。
 それにこの店にはもう来れない!!
 怖すぎる!
 そうだ電話……村上さ・・
 や、駄目だ!
 さっきの、今じゃ、俺のメンツも村上さんとの関係もズタボロだ。
 くそ……歩いて行くしかない。
 お前の家は知らないし。
 知る限りこっから一番近いのは俺の家だけだ。
 もう腹をくくるしかない。
 ついでに首もくくりたい勢い。
 家なんて、一瞬で理性飛びそう。
 そもそも俺も、よくこんなんで教えてやるなんて軽口叩けたよな。
 昨日の自分の発言が一番怖いかもな。
 昨日の自分は今日の敵。
 椿、俺にそんな意味不明な事言わせたのも、お前の責任だからな!?
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