この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
レッスンの仕方が間違っている!
第4章 3次審査まであと7日
-ブチツーツーーッ・ツーーッ
「今の、功ですよね!?」
「......zzzZZZ」
「はぁ、ついに私にも敬語を使わなくなるのか。昴みたいにはなりたくないですね~!」
勿論相槌も返事も無い。
作詞家鈴木 昴は、未だソファーの上を陣取って鼾をかいていた。
向かいの硝子テーブルの上には、飲み干し空になったワイン、ブランデー、ウィスキー等のボトルが散乱している。
部屋中にアルコールの匂いが充満している。
その場にいるだけで酔ってしまいそうだ。
「確か、連れはあの子ですよね。えーと、喜多T-a-i-u・・」
そう独り言を言いながら、パラパラバインダーの中の書類を捲る作曲家村上 楓。
彼もまた、S★P主催で椿が受けたオーディション関係者である。
因みに、審査では椿を高く評価。
無論鈴木は、例のアクシデントで不在だったが、ストリートで椿に目をつけたのは事実。
また、既に椿の活躍を肴に昨夜村上と一杯やったのもまた事実。
そして今に至る。
「功をあんなに焦らせるなんて、一体どんな手を使ったんでしょう??……喜多 椿。3次審査が楽しみですね、昴?」
「バキッ」
「ぃッ!?」
「一体いつまで寝ているんです……??もう9:30時過ぎです!!打ち合わせがあるので早くして下さい。」
村上 楓の容姿は、至って普通のサラリーマン。
黒の短髪に色素の薄い肌と瞳。
普段着と言っても過言でないくらいのスーツの着用率。
一部の業界人からは、『あの人はスーツしか持っていないらしい』とまで言われている。
無論、そんな事実はないが。
そんな彼は、鈴木 昴の前になると極度のドSと化す。
「早くして下さい!そんなに蹴られたいんですか?なら叶えてあげま……」
「あ~わかった、わかったっっ!起きるよ!!」
「バサッ」
「あれ、かけてくれたんだ~。ありがと楓。」
「死にますか??」
笑顔かつ敬語で言うのがまた怖い。
そして何故か笑顔に影がある。
「あー、今日は功スタジオキャンセルだそうです。」
「え?あの子がねぇ。まぁ、概ね検討はつくよ。」
「パタン……ザーーーッ」
「水冷たーーっ!?」
村上は鈴木の叫びなど聞かなかったかのように鼻歌混じりで、部屋を片し始めた。
「今の、功ですよね!?」
「......zzzZZZ」
「はぁ、ついに私にも敬語を使わなくなるのか。昴みたいにはなりたくないですね~!」
勿論相槌も返事も無い。
作詞家鈴木 昴は、未だソファーの上を陣取って鼾をかいていた。
向かいの硝子テーブルの上には、飲み干し空になったワイン、ブランデー、ウィスキー等のボトルが散乱している。
部屋中にアルコールの匂いが充満している。
その場にいるだけで酔ってしまいそうだ。
「確か、連れはあの子ですよね。えーと、喜多T-a-i-u・・」
そう独り言を言いながら、パラパラバインダーの中の書類を捲る作曲家村上 楓。
彼もまた、S★P主催で椿が受けたオーディション関係者である。
因みに、審査では椿を高く評価。
無論鈴木は、例のアクシデントで不在だったが、ストリートで椿に目をつけたのは事実。
また、既に椿の活躍を肴に昨夜村上と一杯やったのもまた事実。
そして今に至る。
「功をあんなに焦らせるなんて、一体どんな手を使ったんでしょう??……喜多 椿。3次審査が楽しみですね、昴?」
「バキッ」
「ぃッ!?」
「一体いつまで寝ているんです……??もう9:30時過ぎです!!打ち合わせがあるので早くして下さい。」
村上 楓の容姿は、至って普通のサラリーマン。
黒の短髪に色素の薄い肌と瞳。
普段着と言っても過言でないくらいのスーツの着用率。
一部の業界人からは、『あの人はスーツしか持っていないらしい』とまで言われている。
無論、そんな事実はないが。
そんな彼は、鈴木 昴の前になると極度のドSと化す。
「早くして下さい!そんなに蹴られたいんですか?なら叶えてあげま……」
「あ~わかった、わかったっっ!起きるよ!!」
「バサッ」
「あれ、かけてくれたんだ~。ありがと楓。」
「死にますか??」
笑顔かつ敬語で言うのがまた怖い。
そして何故か笑顔に影がある。
「あー、今日は功スタジオキャンセルだそうです。」
「え?あの子がねぇ。まぁ、概ね検討はつくよ。」
「パタン……ザーーーッ」
「水冷たーーっ!?」
村上は鈴木の叫びなど聞かなかったかのように鼻歌混じりで、部屋を片し始めた。