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レッスンの仕方が間違っている!
第7章 3次審査まであと4日
-ブーッブーッ……
「KOU良いの?出なくて。」
「RIKUさん、一応今は仕事中じゃ……」
クリーム色の髪に黒縁メガネを乗せた20歳後半の男が鏡に映る。
メジャーを片手に、鏡ごしでKOUを見て微笑む。
「あ~僕の前では気にしなくていいのいいのッ!」
RIKUさんと呼ばれたデザイナーは歳の割に、中身も外見も若い。
「でも……いくらS★P専属契約のStarprojectの方だからって礼儀は。それに皆さん揃って、同じ様なこと言うんですよね。」
「大丈夫ッ!それにこれは新作の型合わせを、わざわざ!僕の独断で!!KOUがいいのッて……S★Pに指名しただけなんだから。ねッ?」
やはり彼はどちらかと、ふわふわしていて女性的。
しかしそれでいて、ファッション業界では、やり手で有名なのが、この人『木村 六斗』だ。
RIKUさんの愛称を持ち、S★Pお抱えのデザイナーとして、今は本社1Fに店も構えている。
「はぁ、有り難うございます。それではお言葉に甘えます。」
スマホを手に取り、一連の操作を手早く終え受信ボックスを開く。
椿からだった。
「……!?」
何だよこれ……!?
画像ファイルが添付されていた。
椿、お前っ今何処に居るんだよ??
マイク?カラオケか?
くそっ!コイツ……絶対殺ルっ!!
功は空いた手を爪が食い込む程握り締め、鏡に拳を突いた。
六斗は驚きを隠しきれずただ愕然と、鏡に映る主の背中を見た。
本人は、今までに無かったろうと思えるくらいにつり上がった瞳の自分と対面していた。
……椿っ。
「RIKUさんごめん。これまた今度でい?空いたら来るから……」
「うんッ!オーケー。」
「じゃぁお先に失礼します!」
「バタンッ」
「……あ、待って!KOUッ、上!着てなーい!!ちょっと~ッ!?」
再びドアが開くことは、六斗の予想通り無かった。
青春だなぁ~
あのKOUがねぇ……あんな血相変えて出てくなんて。
やっぱあの噂は本当なのかなッ?
早く会ってみたいなッ!
確か……つ、つ
椿……!!
そうだそうだッお花の名前で~
女の子だよねッ?
新作は椿の花のドレスだッ!
椿ちゃんかぁ。
……などという妄想が、呑気な彼の頭の中には広がっていた。
一方の椿は、平和とは無縁の事態を迎えていたが。
「KOU良いの?出なくて。」
「RIKUさん、一応今は仕事中じゃ……」
クリーム色の髪に黒縁メガネを乗せた20歳後半の男が鏡に映る。
メジャーを片手に、鏡ごしでKOUを見て微笑む。
「あ~僕の前では気にしなくていいのいいのッ!」
RIKUさんと呼ばれたデザイナーは歳の割に、中身も外見も若い。
「でも……いくらS★P専属契約のStarprojectの方だからって礼儀は。それに皆さん揃って、同じ様なこと言うんですよね。」
「大丈夫ッ!それにこれは新作の型合わせを、わざわざ!僕の独断で!!KOUがいいのッて……S★Pに指名しただけなんだから。ねッ?」
やはり彼はどちらかと、ふわふわしていて女性的。
しかしそれでいて、ファッション業界では、やり手で有名なのが、この人『木村 六斗』だ。
RIKUさんの愛称を持ち、S★Pお抱えのデザイナーとして、今は本社1Fに店も構えている。
「はぁ、有り難うございます。それではお言葉に甘えます。」
スマホを手に取り、一連の操作を手早く終え受信ボックスを開く。
椿からだった。
「……!?」
何だよこれ……!?
画像ファイルが添付されていた。
椿、お前っ今何処に居るんだよ??
マイク?カラオケか?
くそっ!コイツ……絶対殺ルっ!!
功は空いた手を爪が食い込む程握り締め、鏡に拳を突いた。
六斗は驚きを隠しきれずただ愕然と、鏡に映る主の背中を見た。
本人は、今までに無かったろうと思えるくらいにつり上がった瞳の自分と対面していた。
……椿っ。
「RIKUさんごめん。これまた今度でい?空いたら来るから……」
「うんッ!オーケー。」
「じゃぁお先に失礼します!」
「バタンッ」
「……あ、待って!KOUッ、上!着てなーい!!ちょっと~ッ!?」
再びドアが開くことは、六斗の予想通り無かった。
青春だなぁ~
あのKOUがねぇ……あんな血相変えて出てくなんて。
やっぱあの噂は本当なのかなッ?
早く会ってみたいなッ!
確か……つ、つ
椿……!!
そうだそうだッお花の名前で~
女の子だよねッ?
新作は椿の花のドレスだッ!
椿ちゃんかぁ。
……などという妄想が、呑気な彼の頭の中には広がっていた。
一方の椿は、平和とは無縁の事態を迎えていたが。