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幸せのカタチ
第17章 お誕生日

そして、冷蔵庫からノンアルビールを2本取り出しテーブルへと向かう。
「はい、マサさんビールよ…」
「ありがとう…」
私はグラスにビールを注いだ。
それを見届けると雅紀がこう言う。
「未来さん、お誕生日おめでとう…乾杯だね…」
「ありがとう、かんぱーぃ!!」
そう言うと私たちはノンアルビールを飲みこんだ。
私は思わずこう言ってしまった。
「あー、マジで美味しい~!!」
そんな私の姿を見て雅紀はとても満足そうだった。
“頂きます”と合掌するとお互いにお寿司を食べ始める。
一口食べると雅紀がこう言うのだ。
「ここのお寿司、マジで美味しいね?」
「そうでしょう?デリバリーでも職人さんがしっかり握ってくれるから回転寿司よりも美味しいのよ…」
「俺、何年ぶりに回らない寿司食べただろう?」
そう言うと雅紀は笑っていた。
私たちはゆっくりとビールを飲みながらお寿司を堪能したのだ。
今年の誕生日は本当にひとりではなかった。
それが、私にとってとても嬉しかったのは言うまでもない。
だが、雅紀は午後の2時には新潟に帰ってしまう。
私は時間が許すならもう一度、雅紀とセックスがしたいと思っていた。

