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幸せのカタチ
第14章 前夜

「そうよ、もう劣化してしまってテープが解けてしまったの…」
「そんな簡単な事だったら7日の日に行ったら直ぐに巻いてあげるよ…」

「本当に?ありがとう…」
「うん、会社にテープがあるからそれ持って行くよ…」

私はこの3点をお願いしていたのだ。
そのお願いを快く雅紀はやってくれると言ってくれた。

私は豚の角煮以外で、このお願いも聞き入れてくれた雅紀に感謝をしていたのだ。
そんな事を思っていると雅紀がこう言ってくる。

「明日、ようやく未来さんに会えるんだね?」
「そ、そうね…」

私はそれを聞くとちょっとドキドキしてしまう。
そしてこう言うのだ。

「俺、未来さんに会いたくて、会いたくて仕方が無かったんだよ…」
「でも、実物はビデオ通話の時の私とは違うと思うわ…」

私は余り期待して欲しくなかった。
実際の私を見てガッカリされたらどうしよう。

そんな風に思っていたからだった。
すると、雅紀はこう言ってくる。

「そんな事ないよ、ビデオ通話でお互いの顔は見ているじゃない?」
「そ、それはそうだけど…私、思ったよりも太ってると思う…」

「そうなの?」
「うん…」

「俺はね、昔の未来さんじゃなくて、今の未来さんが好きなんだよ…」
「そ、そうなの?」

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