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幸せのカタチ
第15章 七夕

私は冷蔵庫を開けてキンキンに冷えたアサヒのノンアルビールを二つ取り出しテーブルへと向かった。
「はい、ノンアルビールよ…」
「ありがとう…キンキンに冷えてるね…」
「うん、ずっと冷蔵庫に入れてあったから…さ、食べましょう…」
“頂きます”と言うと雅紀が先にピザを口に運んでこう言った。
「マジで、これって旨いなぁ…」
「たまに食べるピザって最高よね…」
「俺、こんな本場のピザなんて何年ぶりに食べるんだろう?マジで旨い…」
「そうよね、私もこのノンアルとピザが食べたかったのよね…」
「こうして七夕の日に未来さんとピザが食べられて、俺凄く幸せだよ…」
「そ、そう?」
私はちょっと恥ずかしくなったのだが嬉しくもあった。
お互い夢中でピザを食べていたと思う。
ピザを食べながら私は雅紀にまたお願いをした。
それは7月20日に投票がある参議院議員選挙の期日前投票に行きたかったからだ。
「マサさん、今日ホテルシードット横浜に行くときにコンビニに行くわよね?」
「うん、行くけど?」
「そのコンビニって区役所の隣よね?」
「そうだね…」
「マサさんが買い物してる間に期日前投票に行って来てもいいかしら?」
「選挙だよね、大切だから行っておいでよ、俺、コンビニで待ってるから…」
「ありがとう…投票に行ってくるわね…ところで、何時頃にホテルに行くの?」

