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ーasahiー
第2章 企業説明会
「飲んでるの?臭うけど」
「うん、たーくさん飲んだ」
そう言いながらソファで携帯を弄るコイツは
晴(はる)一つ年上で20歳。
「旭はさ…会社継ぐんだよね…」
「決めてない。晴は?」
「揉めてますよねー」
「そっか、一緒だな」
「ウチは男いないからねー
結婚して婿とって…だよ」
「あー…なるほど」
「ウチの会社に利益がある相手って
結婚相手紹介されてたー」
「よくある話だな」
「私まだハタチ…
会社どーでもいいのに
重圧凄すぎて」
「うん…分かるよ」
丨晴とは似た境遇にいた。
晴はやりたい事は別にあったが
諦め会社の勉強する為に
学校に通っている。
だからか…無理には返せない。
「私ね…誰だか分からない相手と
結婚して生活なんてできないよ」
「あぁ…うん。俺も無理だ」
「初めてはさ
好きな人としたいよね」
「まぁ…そーゆーもんか?」
「ねぇ…旭、私を抱いて
気持ちとか要らないからさ」
「そーゆー事簡単に言わない」
「好きなんだって」
「…。」
「お願い…」
泣きながら俺の服を掴み
何度も呟く…《お願い》と。
「俺…多分…晴には立たない…」
「私…頑張るよ…」
「それでも無理…だと…思う…」
晴は立ち上がり唇を合わせた
「初めてだから…
下手でも笑わないでね」
そしてまた…唇を重ねた…