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ーasahiー
第2章 企業説明会
余韻に浸る事もせず
出したものの処理をする…。
後になって思うんだ
何やってんだよ俺…って
ふと思い出す《重みのある1%》
その1%が俺にあるなら…
いや…他2人の33%でも十分だろ…
近くにいられるんだから。
待て…そもそも3人とは限らない。
5人いて20%って事も…
10人いて10%…
あの人が特別を作らないかも…
うわ…俺数にすら入らないかも。
姉さんの言葉で舞い上がったものの
よく考えてみたら無謀なのかもな…
パンフレットを眺めながら
あの人の顔を思い出す…
課題をやるのも忘れ
そんな事ばかり考えながら
眠りについた。
夜中にインターフォンがなり
モニターに映る顔を見てうんざりした。
「旭あーそーぼー」
「帰れよ」
「いやー」
「寝てんだよ」
「女がいるの?
女でしょ
私がいるのに」
しつこく聞いてくるこいつは
数会わせの合コンで知り合った。
つい口を滑らせ一人暮らしだと言うと
週に2回は予告なしに押しかけられる…
「うるさいから、あがれよ」
渋々でもこうやって上げてしまう…
こいつも…寂しいんだよな…
悪気はないんだ…
でも、それがいけなかった。