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ーasahiー
第3章 猶予


何日かして父さんに会うため
実家に帰ってきた。
まだ帰ってきていない父さんの変わりに
はじめに母さんに話そうとした…
すると…


「紗から聞いてるよ」

姉さんの名前は紗(たえ)


「どっから…どこまで…」
恐る恐る聞いてみた



「全部かな」


よく笑ってられるな…
男追って就職するなんて事聞いて…



「どー思った…」



「どうって…ねー
好きになるのに性別なんて関係は
そんなに重要ぢゃないんぢゃないの?
同じヒトなんだからね。」


母さんは淡々と話をする…



「初めてぢゃない…旭が執着するなんて
だから逆に嬉しいわよ…」


こんな俺に…《嬉しい》。



「でも、できればお爺ちゃんの会社は
潰したくないから…いずれは…ね?」



「あぁ…それは…」



「だから、1年間社会勉強しに行ってきたら?
もしその方を物にできず駄目だったら
諦めて帰ってきなさい。
旭は1年間仕事もしっかりやって
その方と心から信頼できる関係を築いて
1年後どうするかしっかり考えなさい。」



「ぢゃぁ…」



「パパにはママから言ってあげるわ
兄さんばっかり好きにさせて
旭に我慢させてきた分
1度位我が儘聞いてあげなきゃね。
でもちゃんと分かってて欲しいのは
パパだって旭の事考えてるって事。
信頼できない子に会社任せようなんて
いくら脳天気なパパでも思わないわよ。」



上品に笑う母さんは
俺が何も言わないのに
ちゃんと見ていてくれてた…


心の中まで…



「あ…りがと…」



「今おかず詰めてあげるから
帰ったら食べなさいよ」



そう言って俺の大好きだった
母さん手作りのロールキャベツをもたせてくれた。



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