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ーasahiー
第3章 猶予
俺は急いで会議室に戻った。
席に座るとまた確かめるように
紙に目をやる…
《あなたの担当は藤原》
何度も何度も…
そこだけを読み返した。
時間になると
教育担当のリーダーが部屋に来て
説明会を始めた。
「今日はこれで終わるが帰る前に
担当の所に行って明日からの
動きを聞いてきてくださいね。
その後は各自解散で。」
長かった説明会が終わり
俺は足早に部屋を出た…
そうあの人に会うために。
一丁前に首から下げられた社員証
まだ馴染まないスーツ
どっからみても新入社員…
俺は額にうっすらと汗をかきながら
あの人がいる所に向かう
ノックをし部屋に入る
「新入社員の柚原です。
ふ、藤原さんは…みえますか…」
ゆっくりと立ち上がる一人の男性
俺を見つめにこやかに寄ってくる
右手を差し出すと
「あぁ…柚原旭君だね。よろしく」
この笑い方だ…
パンフレットを配っていた時と変わらない…
「よ…よろしく…お願いします」
俺は差し出された右手を握った…
捕まえた…
藤原修…
席に座るとまた確かめるように
紙に目をやる…
《あなたの担当は藤原》
何度も何度も…
そこだけを読み返した。
時間になると
教育担当のリーダーが部屋に来て
説明会を始めた。
「今日はこれで終わるが帰る前に
担当の所に行って明日からの
動きを聞いてきてくださいね。
その後は各自解散で。」
長かった説明会が終わり
俺は足早に部屋を出た…
そうあの人に会うために。
一丁前に首から下げられた社員証
まだ馴染まないスーツ
どっからみても新入社員…
俺は額にうっすらと汗をかきながら
あの人がいる所に向かう
ノックをし部屋に入る
「新入社員の柚原です。
ふ、藤原さんは…みえますか…」
ゆっくりと立ち上がる一人の男性
俺を見つめにこやかに寄ってくる
右手を差し出すと
「あぁ…柚原旭君だね。よろしく」
この笑い方だ…
パンフレットを配っていた時と変わらない…
「よ…よろしく…お願いします」
俺は差し出された右手を握った…
捕まえた…
藤原修…