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ーasahiー
第4章 ふたり
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「って…聞いてます?」
「ん…あぁ…聞いてるよ」
ソファでパソコン相手に睨めっこ中。
時折相槌を入れてはまたキーを弾く。
「コーヒー冷めちゃうじゃん」
「………。」
「修が聞いたから俺の昔話したのに」
「ストーカー話だろ。」
手を休め煙草を吸う。
その姿は今も変わらず見るだけで
俺をドキドキとさせた…
飼うなんてのは名目で
今は同棲中だ…
俺は父さんとの約束通り1年で会社をやめ
父さんの会社に入った。
まだ新人だが父さんの元で
会社運営の事を学んでいる。
「旭…お前の家族は楽しそうだな」
「え…あーまぁ…それなりに」
あの日修が家出した時
帰ってくる修を俺は外で待っていた。
帰ってくるって確証はなかったけど
ちゃんと此処に戻ってきた…
「修…」
でもたまに不安にもなる…
「ん…?」
「なんでもないですよ
先に寝ますね」
また出て行くんじゃないかって…
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