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ーasahiー
第4章 ふたり
「本当は…」
「本当は?」
「優しくするつもりだった…
脅すつもりじゃなかったんだよ」
「で?」
「でも優しくしたって
俺の事見てくれないなら…
俺しかみれないように
傷つけてやろう…って…」
「だから飼ってやるって?」
「そう…でも抱けなかった…」
「あぁ…」
「好きって言葉に出そうで…
キスしたり抱きしめたりできなかったんだよ」
「あぁ…」
「自分が止められなくなるから…
本当に修を壊しちゃう」
「旭にならいい…」
「簡単に言うけどさ…」
「現にお前がいなかったら
俺は死んでたかもしれないだろ
助けてくれたのは旭だ
だから旭にならいい」
未だ目を閉じたまま
思い出すように口にした修は
それ以上語らず俺の言葉を待った…。
「次家出したら迎えいきませんよ」
「あぁ…」
口角をあげ笑うと
愛おしそうな瞳で見つめられた。
「どこにもいかない」
「あーもー…修…やめて」
俺の言葉を不思議そうな顔で聞く修。
「可愛いすぎるんだってば…」
俺は強引に肩を引き寄せ
唇を合わせた…
「ンッ…あ…さひ…」
「黙って…」
角度を変え唇を貪る…
修の口から漏れる吐息に
興奮が収まらない…
「チュ…クチュ…」
どちらからか分からないが
舌が絡められ
室内には水音が響いた…