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ーasahiー
第5章 確執
夜景が見える席に案内される…
淡いオレンジの照明が
雰囲気を沸き立たせている。
少し前に父さんに紹介された店だ…
よく母さんと来るって言っていた…
なによりマスターが良い人で
気兼ねしなくてすむ。
「マスター!来ちゃったよ」
「旭様!今日はお連れ様と?」
「様…いらないですよ!今日は先輩と…」
「こんばんは…藤原です。」
「あぁ!藤原様ですね。
話は旭様から聞いていますよ
とても優しい先輩だとか…
ゆっくりしていって下さいね」
そう目元を細め微笑む…
椅子に腰をかける…
ポケットから煙草を出し修に渡す。
「ここ喫煙ですからどーぞ」
「このタイミングまで分かってるのか」
「常にみてますからね」
「さすが…ストーカーだな」
たわいもない話で盛り上がり
普段口数の少ない修が
良く喋り良く笑う…
そんな修を見ていたら
幸せだな…っと胸が熱くなる。
「旭は兄さんとあまり仲がよくないのか?」
話の流れで聞かれた
別に隠すことじゃないし
兄さんの話をした…