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ーasahiー
第7章 不安
「待たせましたね眠くないですか?」
修の横に座り
暖かいコーヒーを口に含む。
ふと…テーブルに目をやると
灰皿に吸い殻が盛られている。
修は落ち着きが無い時や考え事をすると
本数が増える…
「何か考え事でもしてたんですか?」
「あ…いやそんな事はないが」
「分かりやすいですね」
灰皿を指さし笑うと
「あぁ…ばれたか」
と頭を掻きながら灰皿を片づける
「何を考えてたんですか?」
「仕事で何かあったんなら
帰ってこれないんじゃないかと」
「寂しかった…?」
顔を覗きこむと赤い顔した修が…
「少しだけだ…」
こんなにもいろんな表情を見せてくれる…
俺がいなくて寂しいって言うなんて
知り合った頃には想像もできなかった…
「修は無意識かもしれないけどね」
ボソッと呟くと
「ん?何か言ったか…?」
「可愛いなって言ったんですよ」
再び顔を赤くさせ
ソファに力なくもたれ掛かる修は
顔を覆いながら
「この年で可愛いなんて
言われると思ってもみなかったよ
アレだな…
旭に言われると嬉しい…もんだな…」
「そういう顔…
他の人に見せないでね…」
「あぁ…お前だけだよ」
「そうしてください」
テーブルに置いてあった
修の煙草を手に取り火をつける…
「今日ね兄さんとこに行ってきました」